¡Hola! Madoriです。
世界遺産の街、「セゴビア」日帰り旅行の続きです。
前回は名所中の名所、ローマ水道橋について書きましたが、今回は水道橋からセゴビア大聖堂を経由し、アルカサル(お城)まで旧市街を散策した時の様子をお届けします。
スペインには数多くの素晴らしい観光地がありますが、中でもセゴビアはその美しい旧市街と豊かな歴史が魅力のひとつです。
セゴビアの旧市街はトレドに勝るとも劣らない美しさで、なんといっても街歩きが楽しいお散歩天国です。
セゴビアとトレドは、マドリードから高速鉄道で30分で移動できる近郊の街なので、どちらがオススメか比較されることも多いのですが、両方訪れた私の感想は、以下の通りです。
トレドとセゴビア比較
- のんびり過ごしたいならセゴビア
- 教会や博物館が好きならトレド
いずれも世界遺産の街で、見どころがたくさんあります。
したがって、どちらに行っても楽しめることは間違いありませんが、あとは好みの問題になるでしょう。
今回は、セゴビア旧市街の魅力をたっぷりと、写真もたくさん使って紹介していきます。
セゴビア日帰り旅行記も数回に分けての紹介となります。
- セゴビア出発編
- セゴビア水道橋編
- セゴビア旧市街編
- セゴビア アルカサル編
- セゴビア帰路編
今回は、旧市街編です。
それでは、さっそく紹介していきましょう。
セゴビア路地巡り
ヨーロッパの旧市街、なかでも私は路地が大好きです。
セゴビアは前日訪れたクエンカより大きな街なので、たくさんの素敵な路地に出会いました。
こちらは、水道橋を背に旧市街のなかを進む途中で撮った写真です。
そういえば一昨日の夜、新潟で大きな地震(震度6強)がありましたね。
前回記事の補足になりますが、2000年ものあいだ釘やセメントを一切使わず石の重みとバランスだけで建っている水道橋を観て、これ、地震の多い日本では絶対に考えられないよな〜と、感じたことを思い出しました。
地震がおこる度に、地震のない(滅多にない、もしくはあっても震度1程度)国に住みたい・・・と、思ってしまいます。
路地巡りの話に戻ります。
先を進むと、仲の良さそうなご夫婦が手をつないで歩いているところに遭遇しました。
微笑ましいですね!
スペインでは手を繋いでいる男女をとても多く見かけました。
私たち夫婦も出かけるときはいつも手を繋いでいるのですが、旅先ではお互い写真を撮ったり、「あれは何だろう〜?」と動き回るのであまり手を繋いでいないような気がします。
次の旅では、もう少しゆとりをもって、ダンナさんとゆっくり手を繋いで歩きたいところです。
セゴビアの魅力的な路地の写真は、まだまだ続きます。
この辺りは、水道橋からそう離れてはいない路地なので、それなりに人通りがありますね。
このような、日常のようで非日常的な写真も大好きです。
ずいぶんと人が少なくなってきました。
アーチの奥にみえるスペインの大地、静かな路地をひとり歩く男性が絵になりますね。
こちらも、趣のある路地を歩いている女性が印象的でした。
何だか既視感があるなぁと思ったら、この迷路のような路地の雰囲気がトレドによく似ています。
こちらの路地も、トレドに似たような雰囲気の建物が連なっていました。
少しボヤけてしまいましたが、このような開けた明るい路地もいいですね。
セゴビアのカフェのある景色
だいぶ前の記事で、撮りたいと思う写真の傾向が変わったという話をしたことがあったと思いますが、カフェも思わずカメラを向けてしまいます。
カフェやバルなど、やはり「日常感」に惹かれるのだと思います。
その日常感を気を止めるようになるまでは、人物の写らない美しい景色や建築物そのものを好んで撮っていました。
風光明媚な景色で溢れる南仏を訪れたときは、まさにそのような写真を中心に撮っていたように思います。
もちろん、スペインでも素晴らしい風景をたくさん観てきましたし、数多くの写真も撮りました。
やはり、「ヨーロッパに住みたい」と思うようになってから、撮りたい写真の志向が変わったように思います。
そう語っておきながら次の写真には人物が全く写っておりませんが、スクーターの存在が人の気配を感じさせてくれるようで大変気に入っています。
カフェには誰もいませんが、何となく古い映画のワンシーンを観ているような気持ちになりました。
どこを切り取っても美しいヨーロッパ。
住みたい気持ちが抑えられません。
セゴビアの気になるお店
旅先では、お店の写真もよく撮ります。
看板、ドア、ショウウィンドウなどなど、五感を刺激する「楽しい!」がぎっしり詰まっているからです。
それだけではなく、気の向くままに撮ったお店を帰国してから調べるのも楽しいです。
次回訪れる時の参考にもなるかと。
お店の名前は、読める単語のみカタカナ表記してみました。
Librería Cervantes(リブレリア・セルバンテス)
Librería Cervantes
Librería Cervantesは、セゴビアの本に特化した、110年の歴史を持つ本屋さんです。
Diablo Cojuelo
Diablo Cojuelo
Diablo(悪魔)だけわかりました。
スペイン料理、 欧州料理 、ワインが美味しいと評判のレストランです。
La Despensa Segoviana
La Despensa Segoviana
La Despensa Segovianaは、直訳すると「セゴビアのパントリー」。
スペインのスーパーのようですが、お洒落な雰囲気ですね!
LA CURE GOURMANDE(ラ・キュル・グルマンド)
LA CURE GOURMANDE
LA CURE GOURMANDEは、1989年に設立された南仏生まれのお菓子屋さんです。
歴史は25年ほどですが、現在はフランス全土に30店舗以上、パリだけで6店舗を構えています。
マドリード中心のマヨール広場近くでも店舗を見かけました。
ヨーロッパではフランス、スペイン、オーストリアに店舗があり、スペインには9店舗。
残念ながら、日本にはまだ上陸しておりません。
キュートでレトロなお店の外観に目を奪われますが、商品のパッケージを眺めているだけで幸せな気持ちになれるうえに、お菓子のお味も脳内で音楽が流れるほど美味しいです。
日本のような親切丁寧な接客で、試食もさせてくれます!
La Maison du Savon de Marseille(ラ・メゾン・ドゥ・サヴォン・ド・マルセイユ)
La Maison du Savon de Marseille
ラ・メゾン・ドゥ・サヴォン・ド・マルセイユも、フランスの有名な、マルセイユ石鹸専門店です。
マルセイユ石鹸大好きです。
本場の南仏とお値段や品揃えの比較をしたかったのですが、残念ながらお店は終日閉まっておりました(涙)。
その他
バルセロナのグエル公園を連想させる、カラフルで可愛らしいゾウさんのオブジェを見つけてしまいました。
ゾウ好きにはたまりません!
呼んだ!?
これ、買えばよかったと今更ながら後悔(そればっかり)。
こちらは、「CASIO」の看板に反応して撮りました。
そう、あの日本の電気メーカー「カシオ計算機」のCASIOです。
ですが、後で写真をみると右に写っているクールビューティーな女性のほうに目がいきました。
こういうファッション、素敵だなぁ。
シンプルだけど一点一点が上質そうだね。
セゴビアの名物料理「コチニージョ(子豚の丸焼き)」
セゴビアの名物料理といえば、子豚の丸焼き「Cochinillo」。
料理に使われるのは生後3週間の子豚とのことで、それはそれはジューシーでとても美味しいそうです。
しかし、私たちは食べません(食べられません)でした。
ガイドブックに紹介されていたその丸焼きの姿がどうしても・・・。
「おいしそう」の前に「かわいそう」という感情に取りつかれてしまったのです。
生きている子豚の愛くるしい姿を想像し、夫婦揃って「食べるのは無理」と判断。
NHKの語学番組「旅するスペイン語」でもコチニージョが紹介されましたが、出演者の茂山逸平さん(狂言師)が、絶句しておりました(@_@)
私たちはベジタリアンではないですし、日頃から豚肉は大好きでよく食べてはいるのですが、丸焼きは精神的にハードルが高いです。
ヨーロッパでは普通にウサギも丸焼きで食べたりするらしいですが、これもきっと無理。
ですが、それを乗り越えても食べたいという人が多いのも事実。
そんなわけで、人気店のサイト情報だけ載せておきます。
Restaurante José María(レストラン・ホセ・マリア)
Restaurante Casa DUQUE(レストラン・カーサ・デューク)
セゴビアの彫刻壁「エスグラフィアド」
セゴビアの街を歩いていると、このようなレース編みのように美しい装飾を施した家が多くみられます。
この彫刻壁は「Esgrafiado」と呼ばれる装飾技法で、2層の漆喰により浮かび上がって見えるのです。
模様は、このように多種多様です。
※ 画像をクリックまたはタップで大きく表示できます
エスグラフィアドの原料は石灰と砂で、一般的に街中でみる外壁はアラブの影響を受けているとのことです。
無限に続くアラブの幾何学模様は神の無限の創造を表しているのだそうです。
エスグラフィアドを観て回るのもセゴビアの楽しみかたのひとつですね。
セゴビアのくちばしの家
Casa de los Picos
くちばしの家
影で少し暗いですが、左に外壁が特徴的な建物が見えます。
どうやら美術学校のようなのですが、ひとつひとつが「くちばし」のように見えることから「くちばしの家(Casa de los Picos)」と呼ばれています。
明るいアップの写真はこちら。
トゲトゲの壁から私たちは「トゲの家」と呼んでいました。
これ、壁にぶつかったら痛そう・・・というより大怪我しそう。
セゴビアのテレビで紹介された写真屋さん
Church of San Martín
サン マルティン教会
いつも楽しく観ている大好きな旅番組、NHK「世界ふれあい街歩き」で紹介されていた写真屋さんに会いに、「Church of San Martín(サン マルティン教会)」が目印の広場に向かいます。
この美しい広場の片隅で、68年間ものあいだ130年前のカメラを使い、訪れた人々を撮影し続けてきた写真屋さんがいました。
その写真屋さんの名前は、Ángel Román Allasさん。
写真屋さんが立つその場所はすぐに見つけられましたが、残念ながらお会いすることはできませんでした。
隅(写真左)に飾られたブロンズの板には、「数分で人々を幸せにしてくれる写真屋さん」の文字が刻まれています。
このブロンズはセゴビアの街が写真屋さんにプレゼントしたそうです。
とても心温まる話ですよね。
街も粋なことをしてくれる!
と、話していた写真屋さんのシャイな笑顔を思い出しました。
次にセゴビアを訪れたときにはお会いできたらいいな!
セゴビアでマラドーナを発見!?
目次をクリックして飛んできてくださった方、申し訳ありません。
こちらはマラドーナに反応してダンナさんが撮ったものです。笑
詳細は調べておりませんが、写真屋さんの話で紹介した「サン・マルティン広場」で、伝説のスポーツ選手に関連する展示会が開催されていたようです(9月8日〜10月29日)。
セゴビア大聖堂を眺めながらの街歩き
路地は路地でも、この路地は特別で絵心が芽生えました。
奥にみえるのは、「Catedral de Segovia(セゴビア大聖堂)」の半円形の先頭部分です。
この路地の奥にみえる先頭部分の美しさに目を奪われ、何枚も写真を撮りました。
この辺りは、美しい大聖堂の姿に引き寄せられた人々で賑わっていました。
本当に、なんて美しい姿なのでしょうか。スペインの人々から「大聖堂の貴婦人」と呼ばれ親しまれているのがよくわかりました。
美しさだけではなく、威厳も備わっています。
残念ながら、行きはマヨール広場を経由していないため大聖堂の全景を写真に収めることはできませんでした。
セゴビア大聖堂は、3つの部分から成り立ち、半円形の先頭部分、回廊、礼拝堂でできています。
また、街の見渡す塔の最上階にも上ることができます。
セゴビアに訪れた際には見逃せない、重要なカトリック・歴史遺跡の一つです。
- 後期ゴシックスタイルの建造物
- 建設には50年余りのも年月がかかった
セゴビアで「世界ネコ歩き」
スペイン、特にマドリードでは犬をよく見かけましたが、猫との出会いは少なかったです。
マドリードで猫に遭遇したのはレティーロ公園くらいでした。
しかしやはり、このような車通りの少ない場所には猫ちゃんがいらっしゃいますね〜。
2枚共に、岩合光昭さんの「世界ネコ歩き」を意識して、ネコ目線で撮影してみました。
ポカポカ陽気で気持ちよさそうに、気ままに過ごしているネコたちの姿を眺めているだけで幸せですね。
こちらは、栗(!?)で遊んでいるところかな!?
可愛すぎる!
セゴビアの日本語の案内標識
なんと、日本語の案内標識がありました。
それだけ日本から多くの観光客が訪れる街ということですね。
こちらは、横浜の山手で西洋館巡りをしていた時に見かけた標識にも似ているような気がしました。
セゴビアの木組みの家
石づくりの建物が多いヨーロッパで木材が使われた建築物を発見すると、何となくホッとします。
そして、メルヘンチック!
上の写真は、水道橋付近で撮影した写真で、前回記事にも貼りましたが改めてこちらにも載せておきました。
木組みの家は、フランスのアルザス地方やドイツの写真を眺めているとよく出てきますが、まさかスペインでも出会えるとは思いませんでした。
温かみのあるオレンジ色の壁がスペインらしいですね。
真っ青な空に木組みの家。左に少し大聖堂の先頭部分が写り込んでいます。
この辺りは住宅地なのか、観光客がほとんど歩いていませんでした。
住んでいる人に配慮して、そっと撮影を済ませます。
重厚な石づくりの建物も素敵ですが、木組みの建物も素朴で木のぬくもりが感じられて好きなのです。
セゴビアの城壁周辺をのんびり散歩
城壁らしきものが見えてきて、さらに人が少なくなってきました。
アルカサル方面に向かう順路がこれで合っているのかどうか、あやしいと思いながらも私たちはマイペースにお散歩を続けます。
鳩が羽休めをしていますが、この場所の居心地が良いのでしょうか。
古い集合住宅らしき建物と大聖堂の先頭部分。
スペインは本当に晴天が似合いますね。
ここは隠れた撮影スポットのようで、人があまりいないこともあり、この場所で少し休憩することにしました。
ミラーレス、コンデジで同じ場所を撮影してみました。
三脚を使って、ふたりの記念撮影もしてみました。
人が少ない場所は、ゆっくり調整しながら撮影できるので快適ですね。
水道橋の絶景ポイント周辺は人が多すぎて、写真を撮るのも順番待ち状態だったので、なおさらです。
のんびり過ごしていると、時を告げる大聖堂の美しく荘厳な鐘の音が聞こえてきました。
ヨーロッパを訪れた実感が湧く音色にしばしウットリ。
大聖堂の鐘の音が響く日常っていいなぁ。
セゴビアの南仏のような景色
スペイン滞在記を書いている真っ最中ですが、最近はガイドブックや旅番組、ブログなど南仏に関する情報を集めています。
次の渡欧先は南仏を考えているからです。
やはり、旅は再訪が楽しい。
そのことをスペインを2度訪れて実感したので、再び大好きな南仏を訪れたい気持ちが高まってきたのです。
そのせいかもしれませんが、スペイン滞在記に投稿する写真を整理してふと目にとまったこの2枚の写真が、南仏に数多く存在する美しい村からの眺めに似ているなぁと感じたのです。
セゴビアは、さまざまな表情をみせてくれる楽しい街。
そして、太陽がいっぱいだ!
セゴビア旧市街まとめ
長くなりましたが、見どころたくさんのセゴビア旧市街の紹介は、以上になります。
スペインの中央に位置するマドリードから日帰りで訪れることができるセゴビアは、その美しい旧市街と豊かな歴史に彩られた魅力的な観光スポットです。
散策を楽しみながら、歴史の息吹を感じることができることで知られています。
セゴビアの旧市街は、石畳の路地裏やローマ水道橋など、まるで昔の時代にタイムスリップしたかのような雰囲気が漂います。
その中心にそびえるセゴビア大聖堂やアルカサルなどの名所は、歴史愛好家や建築ファンにとってはたまらない場所ではないでしょうか。
また、マヨール広場では地元の人々が集まり、にぎやかな雰囲気の中で楽しいひとときを過ごすことができます。
日帰りであることから時間的に制約があるかもしれませんが、セゴビアの観光は楽しさと満足感に満ちています。
歩きながら歴史を感じ、美しい景色や建物を楽しむことができるでしょう。
スペインの世界遺産であるセゴビアは、ぜひ訪れる価値のある素晴らしい場所です。
セゴビア旧市街、有名な大聖堂だけではなく、以下の通りガイドブックに載っていないような場所もたくさん紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。
- 路地巡り
- カフェのある景色
- 気になったショップ
- 名物料理店
- 彫刻壁「エスグラフィアド」
- くちばしの家
- テレビで紹介された写真屋さん
- セゴビア大聖堂
- 世界ネコ歩き
- 日本語の案内標識
- 木組みの家
- 城壁周辺を散歩
- 南仏のような景色
読んでくださった方の、今後の旅の参考になれば幸いです。
次回は白雪姫のお城のモデルとなったアルカサル(お城)を紹介したいと思います。
奥に旗が立っている建物が、そのアルカサルです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
¡Hasta luego! (またね)