
¡Hola! Madoriです。
クエンカに引き続き、今回も世界遺産の街を紹介します。
行き先は、セゴビア。
ローマ時代の水道橋や白雪姫のお城のモデルになったと言われるアルカサルでその名が知られている街です。
今回は出発編ということで、マドリードからセゴビアまでの行きかたや、切符を購入したときのこと、駅の様子などをお伝えしていきます。
マドリードの北の玄関口「チャマルティン駅」を出発し、車窓から広がる息をのむような景色を眺めながら、歴史に彩られた魅力的な街への行き方をご案内します。
クエンカより大きな街なので、セゴビア日帰り旅行記も数回に分けての紹介となります。
- セゴビア出発編
- セゴビア水道橋編
- セゴビア旧市街編
- セゴビア アルカサル編
- セゴビア帰路編
今回は、セゴビア出発編です。
それでは、さっそく紹介していきましょう。


マドリード出発の朝


朝食後、屋上テラスで一息つくのがすっかり習慣になっていた今回の滞在。
この日も雲ひとつないというほどではありませんでしたが、気持ちよく晴れていました。
スペインの太陽はとても元気で、気だるい朝もこの太陽の光を浴びるだけで体内にスイッチが入ります。
奥にみえるのは、マドリードのオフィス街に建つ高層ビル「クアトロ・トーレス」です。


マドリードは都会ですが、ビジネス街でも高層ビルはそれほど多くはないため、特にこのビルたちが目立ちます。
この日は、このビルが建つ場所にある駅をスタートにセゴビア日帰り旅行に出かけます。
アパートメントホテルの居心地が良くのんびり過ごしてしまい、前日に引き続きまた出発が昼過ぎになってしまいました。
慌ただしい弾丸ツアー旅行は私には無縁だということに改めて気付かされたのであります。笑
地下鉄に乗ってチャマルティン駅へ
ホテルの最寄り駅から地下鉄を利用し、北の玄関口と呼ばれるChamartín駅へ向かいます。
地下鉄のチャマルティン駅までは、たったの3駅だったので、地下鉄に乗っている時間そのものは5〜6分ほどでした。
徒歩でも30分くらいで着くため、頑張って歩いて行けなくもない距離です。
北の玄関口 チャマルティン駅


チャマルティン駅に到着しました。上の写真は、地下鉄を降りてすぐに撮った写真です。
せっかくなので、ここでチャマルティン駅について紹介させていただきます。
こちらがチャマルティン駅の正面玄関です。


トレド、クエンカを訪れたときに利用した「マドリード最大の鉄道駅」といわれるアトーチャ駅の外観に比べると地味ですが、アト―チャ駅が出来るまでは、チャマルティン駅がマドリードの玄関口として活躍していました。


駅の正面玄関を比較すると、アトーチャ駅の美しさがひき立ちすぎますね。
しかし、北の玄関口とも呼ばれるだけあり、チャマルティン駅も大きな駅です。
外観は地味ですが、構内は新しくとても綺麗でした。


まさかこれほど綺麗な駅だとは思わず駅構内で写真を撮ることを全く考えていませんでした。
したがって、写真はミラーレス一眼ではなくコンパクトなコンデジで慌てて撮りました。



いま思うと、もったいないことをしました。
面白い駅でもあったので、ミラーレスで撮りたかったですね。


地下鉄駅構内は吹き抜けになっており、開放感のあるモダンな造りでした。
こちらはコンデジで撮ったにしては、なかなかアートに撮れたのではないでしょうか!?


この写真では美しさをうまく伝えられないのがもどかしいですが、奥のブルーのステンドグラスのような壁がとても綺麗でした。


まるでシャガールの絵に包まれているような気分です。





この駅を綺麗に撮影するため、また訪れなければなりませんね!
地下鉄駅構内から移動し、駅の商業施設が集まるエリアまで移動してきました。
アトーチャ駅ほどではありませんが、数多くのショップが並んでいます。


英語が通じない駅の窓口


さて、これからセゴビア行きの乗車券を購入します。
前日のクエンカに引き続き、有人の窓口で購入することにしました。
あらかじめセゴビア行きの時刻表をネットで調べていたので前日同様にスムーズに乗車券が購入できると思っていたのですが、ここでハプニングが起こります。



英語が全く通じない!!
セゴビア行き(14:15発)のチケットを購入するために伝えた英語が受付の人に全く伝わらず、「¿Perdón?(すみません)」と、言われてしまいました。
私たちの英語があやしいから伝わらなかったのかと思い、スマホの画面を見せながら時刻だけでもと思ったのですが、そこでもまた「Perdon?」と・・・。
スペインは英語が通じないともよく聞きますが、空港や大きな鉄道駅ではこれまで普通に通じていたので驚いてしまいました。
「two fifteen p.m.(午後2時15分)」が、まさか伝わらないとは(汗)
時刻を伝えるスペイン語が咄嗟に思いつかず、なんとなく覚えていた数字のスペイン語を使ってみました。
以下が、一連の会話です。



dos(2)・・・quince.(15)。
- 2時15分と伝えたつもり(笑)



Sí.(はい)



Gracias.(ありがとう)



De nada.(どういたしまして)
窓口のセニョールは、英語で話しかけたときには険しい表情だったのですが、スペイン語を使うと急に表情がにこやかになりました。
セニョールに決して悪意はなく、本当に英語が通じなかったのだと思いました。
ちなみに、わりと高齢の男性でした。
こうして無事になんとか無理矢理なスペイン語を駆使し、セゴビア行きの乗車券を手にすることができましたが、緊張のあまり汗が吹き出しそうになりました。
後で調べましたが、正しいスペイン語はこちらです。
a las dos y cuarto
スペイン語での時刻は15分刻みに表現されるようです。
15分は60分の中の4分の一なので、「cuarto(4分の一)」と、言います。
スペイン語学習も兼ねて、簡単な時刻の言い方を備忘録として載せておきます。
- en punto=ちょうど
a las diez en punto(10時) - cuarto=15分
a las cinco y cuarto(5時15分) - media=30分
a la una y media(1時半)
このような事があるので、個人手配でスペインを旅行するかたは、ある程度のスペイン語を身につけておいたほうが旅がより自由で楽しいものになると思います。



最悪、話せなくても身振り手振り&翻訳ツールを駆使するなどで乗りきることもできます。
ちなみに、私たちは日帰り旅行の乗車券を全て当日に購入しております。
高層ビル「クアトロ・トーレス」


Cuatro Torres Business Area
出発までだいぶ余裕があったので、駅の構内をぶらぶらしたりチャマルティン駅周辺を軽く散策してみました。
外に出てみると、見慣れた建物がありました。
そう、毎朝毎晩アパートメントホテルの屋上から眺めていた高層ビルです。
「Cuatro Torres Business Area」は、「四つの塔のビジネスエリア」という意味で、略して「CTBA」とも呼ばれています。
2004年からビル建設が始まり、2007年から2008年にかけて四本すべてが竣工し、CTBAはマドリードの新たなビジネス街・観光名所となっているそうです。


- Torre Espacio:236m
- Torre de Cristal:249.5m
- Torre Sacyr Vallehermoso:236m
- Torre Caja Madrid:250m
特に左の「Torre Caja Madrid」は、スペインで最も高層でヨーロッパでも有数の高さを誇っているそうです。
これらのビルを近くで眺めた時の迫力と美しさは、これまた写真だけで伝えるのは難しいです。



ワタシ以上にダンナさんのテンションが高かったです。笑



男の人は、高層ビル好きな人が多いと思うよ!
そういえば、Instagramやブログで高層ビルを美しく撮影されているかたの大半が男性のような気がします。
高層ビルやビル群が好きなかたは、ぜひマドリードのビジネスエリア「クアトロ・トーレス」を訪れてみてはいかがでしょうか。
マドリードからセゴビアへ高速鉄道「ALVIA」で移動


いよいよ出発時刻が近づいてきました。
出発前のネタが多すぎて、ずいぶん前置きが長くなってしまいましたが、いよいよ世界遺産の街セゴビアへ向かいます。


前日のクエンカ行きはAVEでしたが、今回のセゴビア行きはALVIAでした。
スペインの鉄道会社「Renfe」が運行する長距離の高速列車は3種類あります。
- AVE
- ALVIA
- AVANT
日本の新幹線でいう「のぞみ」「ひかり」「こまち」といったところでしょうか。
それでは、手荷物チェックを無事に終えて、いよいよ列車に乗ります。


座席に着き、列車が発車する前に、ALVIAの車窓から線路や列車を撮影してみました。


移動時間が、たった30分なので使いませんでしたが、今回もイヤホンが配られました。


発車してからわずか5分で、自然の風景がみえます。


あっという間にセゴビアに到着してしまいました。
移動中の出来事を思い出せないほどの短い移動時間でした。




余談ですが、今回乗ったALVIAの終点はSantander。
サンタンデールはバスク地方のビルバオにも近い街で、スペイン最大の銀行「サンタンデール銀行」の本部があった街でもあります。
Banco Santander S.A.
サンタンデール銀行
- 現在の本拠は首都のマドリード
スペインのプロサッカーリーグ「リーガ・エスパニョーラ」のタイトルスポンサーでもあります。
セゴビア駅の様子


セゴビア駅の正式名称は「Segovia Guiomar」です。


「Salida」は「出口」を意味します。


セゴビア駅構内も、前日訪れたクエンカ同様に、とても清潔で綺麗でした。


セゴビア駅の外に出ました。こちらの駅の外観写真ですが、冒頭のアイキャッチ画像に使いました。





看板文字の前の絵文字がウェブフォントのようで可愛らしいです。
スペインらしい荒涼とした大地


これまた、セゴビア駅周辺には何もなく、荒涼とした広大なスペインの大地が目の前いっぱいに広がっています。
この写真は、個人的にとてもお気に入りです。







この風景、いつまでも見ていられるね。



全速力で走り出しだくなる!
すっかり目的地に到着した気分でいましたが、ここからタクシーに乗って世界遺産のある旧市街に向かいます。
本当はバスで向かう予定でしたが、旧市街行きのバスが出たばかりで次のバスが来るまで時間がかかりそうでした。


それまで待とうかどうか迷いましたが、タクシーの運転手さんが「旧市街まで8ユーロだよ!」というので、タクシーを利用することにしました。
料金を先に提示してくれるのはありがたいですね。
セゴビア旧市街に到着


タクシーの運転手さんは、スペイン語しか話せないかたのようでした。
移動中、運転手さんはずっと黙って運転をしていました。
しかし、私たちは思わず揃って大きな声をあげてしまいました。
しかもスペイン語で!



¡Qué maravilla!



¡Qué maravilla!
- ¡Qué maravilla!(なんて凄いんだろう)


何もない場所をずっと走っていたところに、突然真正面に現れたローマ時代の水道橋。
私たちがスペイン語で感嘆の声をあげたのが嬉しかったのか、運転手さんが急に饒舌に話しだしました。
さすがに聞きとれなかったので、ひたすら「Muy bien(良い)」を連呼して誤魔化しました。笑
ヒアリング力だけではなく語彙力の乏しさも実感。



スペイン語の勉強もまだまだです。
まとめ


今回は、マドリードからセゴビアまでの移動の様子をお伝えいたしました。
マドリードから高速鉄道に乗って30分でアクセスのできるスペイン世界遺産の街セゴビアは、とても魅力的な観光地として訪れる価値がじゅうぶんあります。
北の玄関口「チャマルティン駅」を出発し、車窓から広がる美しい景色を楽しみながらセゴビアに行くことができます。
セゴビアは、歴史的な建造物や文化的な名所が点在し、日帰りでも充実した体験ができる魅惑の旅行先です。
さて、タクシーを降り、これからいよいよセゴビア旧市街観光です。
世界遺産の街、セゴビア日帰り旅行記はまだまだ続きますので、最後までお付き合いいただけると幸いです。



最後まで読んでいただきありがとうございました。



¡Hasta luego! (またね)











