Bonjour. Madoriです!
今回は、こんな世界情勢(コロナ禍)だからこそ、祈りを込めながら「奇跡のメダイユ教会」を訪れたときの様子をお届けします。
フランスの首都パリは、世界的な観光地として知られていますが、その中でもサンジェルマン・デ・プレにある奇跡のメダイユ教会は、熱心なカトリック信者たちから多くの願いが寄せられる場所です。
教会に足を踏み入れると温かなパワーに包まれ、訪れた人たちの心に深い感動を与えます。
奇跡のメダイユ教会
この教会は、「奇跡のメダイユ教会」という名で知られています。
✔︎ 正式名称
Chapelle Notre-Dame-de-la-Médaille-Miraculeuse
シャペル・ノートルダム・ドゥ・ラ・メダイユ・ミラキュルーズ
不思議のメダイの聖母の聖堂
デパート、ボン・マルシェの食品館(ラ・グランド・エピスリー)のすぐ隣に、世界中から奇跡のメダイ(奇跡のメダル・不思議のメダイ)を求めて人々が集まる教会があります。通りから見えるのは大きな扉だけで、そこに教会があるとは気づかずに通りすぎてしまいそうなくらいひっそりと佇んでいます。
引用元:奇跡のメダイの教会 | トリコロル・パリ : パリとフランスの旅行・観光情報
ここは、サン・ジェルマン・デ・プレ界隈の外れにあり、ごく普通のビルの間に存在する小さな礼拝堂です。
聖母マリアのお告げを受けた修道女「Catherine Labouré(カトリーヌ・ラブレ)」の遺体が腐らずに眠っている場所として、また、カトリーヌがマリア様のお告げを受けて作ったとされる「奇跡のメダイユ(メダル)」を求めて世界中から訪れる人が絶えないといわれています。
石板には、このように記されています。
C’est en cette chapelle qu’en 1830 la vierge immaculée mère de dieu s’est manifestee à soeur Catherine Labouré et a donne au monde la médaille miraculeuse
1830年にこの礼拝堂で聖母マリアの出現を目撃した修道女カトリーヌ・ラブレが世界に奇跡のメダルを与えました
詳細は下の引用をご参照いただければと思います。
この聖堂を有名にした「奇跡のメダイ」は修道女カトリーヌ・ラブレ(カタリナ・ラブレ)が受けたお告げがきっかけとなり生まれました。ある日、彼女の前にマリア様が現れ、心を込めてメダルを作るようにと告げました。それからしばらく経った1832年、パリで2万人以上の命を奪ったコレラを鎮めるべく、修道女たちは2000個のメダルを作り広めました。すると瞬く間に被害がおさまり、人々から奇跡を起こすメダルとして崇められるようになったのです。メダルの表にはマリア像、裏には十字架とMの文字、2つの心臓を12の星が囲います。
引用元:奇跡のメダイの教会 | トリコロル・パリ : パリとフランスの旅行・観光情報
修道女カトリーヌ・ラブレはマリア様のお告げどおり、メダイユをつくって人々に配りました。
すると、パリで流行っていた「コレラ」が収束に向かったというのです。
このことから「奇跡のメダイユ」と呼ばれ、今も世界中の人々がこのメダルを目当てに教会にやってきます。
このメダイユでコロナも収束に向かってくれるといいのですが・・・。
奇跡のメダイユ教会の内部
さて、これから教会の中を見学します。
- その前に、表の注意書き(上の写真)をチェック。
「不思議のメダイの聖母の聖堂へようこそ」 と、記された文字の下には、注意を促すイラストが書かれています。
・静かにしてください
・通話は控えてください
・フラッシュ撮影の禁止
上記を守らなければなりません。
フラッシュ撮影でなければ撮影可とのことですが、私は念のためシスターに直接撮影の許可をいただきました。
タイムスケジュールも見つけました。
私たちが訪れたのは日曜日の14:30。
「Dimanche(日曜日)」と「Ouverture(開館)」をチェック。
ミサ(ロザリオの祝福)は15:30〜。
「Celebration(祝)」をチェック。
ミサも興味がありましたが、1日の中でいちばん信者の方が多く訪れる時間とのこと。
この時間は非常に静かで熱心な信者の方々が多いと聞いていたため、観光客の私たちは14:30〜15:00まで教会内を静かに見学し、ミサは遠慮することにしました。
それでは、中に入ってみましょう。
中に入ると、優美で清らか、そして、静寂で温かみのある空間に出迎えられました。
優しいオーラが漂っており、温かなパワーが教会全体を覆っています。
内装も、淡いブルーの壁画と白い天井がとても優しく上品な佇まい。
そして、金色の装飾がとても美しい。
壁画の中央上には、修道女カトリーヌがはじめてマリア様に会ったときの場面が描かれています。
これはズームで撮影すればよかったですね。
トリミングしたものなので画像が荒いですが、下の金の地球を持ったマリア様の彫刻の下には、修道女カトリーヌ・ラブレの遺体があります。
死後数年経っても腐敗せず、いまも教会の中に安置されているとのことで驚きです!
こちらは、聖堂正面の奥。地球の上に立っているのが聖母マリア様です。
そろそろミサが始まる頃でしょうか。人が集まってきました。
最後に内部全体を見渡し祈りを捧げ、静かに奇跡の教会に別れを告げました。
思わず背筋が伸びるような、とても神聖な教会でした。
購入した奇跡のメダイユ
教会の売店で、お目当のメダイユを購入します。
「奇跡のメダイユ」といわれるこのメダイユ。持つ人には、大きな恵みがあるといわれています。
お値段は、素材と大きさによって異なり、1個あたり0.4~4€(≒ 48〜¥480)。小さなメダイユであれば、小袋に10個程度入って2~4€(≒ 240〜¥480)くらいです。
色も金、銀、ブルー、グリーンとバリエーションがあります。
私たちは、金、銀、ブルー3種に、小袋に入った小さな金、銀をひと袋づつ買いました。
メダイユの表にはマリア像、裏には十字架とMの文字、2つの心臓を12の星が囲います。
一説によると、自分で購入するより人からいただくのが良いとのこと。
したがって、私からダンナさんには銀を、ダンナさんから私には金とブルーをプレゼントしました。
夫婦なのでお財布は一緒なのですが。
帰国して、貴和製作所で購入したチェーンにつけてお守りとして身につけています。
今はコロナの影響で夫婦揃って在宅勤務なので、目の届く場所に仲良く並べています。
きっと、空間を守ってくださっているはず。
小袋に入った小さなメダイユは、大切な家族や友人へのパリ土産のひとつです。
ダンナさんの家族と都内在住の友人には渡しておりますが、実家と遠方の友人にはまだ渡せておりません。
コロナのせいで予定していた5月の帰省も叶うかどうか微妙なところですが、できれば早く渡して遠方の家族や友人をメダイユで守ってほしいという願いもあります。
感染が拡大している東京から移動するわけにもいかず、非常にもどかしいです。
旅も帰省も、安心安全あればこそ・・・だよね。
コロナのニュースが報道され始めたばかりの頃は「旅行に行けない、もどかしい」だったのが、今ではダンナさんとふたり、ささやかな日常を普通に送ることの幸せを噛み締めながら日々を過ごしています。
ですが、もちろん1日も早い終息を心から願っています。
毎日、メダイユに願いを込めながら。
あとは、こちらの大きな白いメダイユも購入しました。
白くてエレガントなメダイユは、部屋に飾っています。
枠の内側にはこのように記されています。
Ô Marie conçue sans peché,priez pour nous qui avons recours à vous.
原罪なくして宿り給いし聖マリア、御身に依り頼むわれらのために祈り給え
この飾りのメダイユ、なんと我が家のインテリアにぴったりなのです!
メダイユと、カレンダー「パリの花・パリの街」がとても合っていて、ここを眺めるたびにパリへの想いが募ります。
メダイユも無事に購入し、そろそろ次の目的地に移動するとしましょう。
こちらは、売店の目の前のマリア様と修道女カトリーヌの像です。
通路には、修道女カトリーヌの記録が描かれたレリーフが何枚もあります。
これは奇跡のメダイユ教会の奇跡!?
教会を後にし、デパート「ボン・マルシェ」の辺りまで歩いたところで、ふと、空を見上げると、雨が止んで陽がさしていました。
傘が手放せないどしゃ降りで終日雨の予報だったのに、嘘のようにカラリと晴れているのです。
雲の間から青空も見え隠れしていました。
雨が止む気配、全くなかったのに。
もしや、メダイユ教会の奇跡!?
「神様」の存在を信じたくなるような、そんな奇跡体験でした。
ダンナさん、ありがとう。
てへへ。
奇跡のメダイユ教会へのアクセス
最寄りのメトロ駅、バス停留所から教会まで。
- Sèvres – Babylone
セーヴル・バビロン駅・停留所から徒歩3分 - Chapelle Notre-Dame-de-la-Médaille-Miraculeuse
不思議のメダイの聖母の聖堂
教会の場所が非常にわかりづらいですが、近くのデパート「ボン・マルシェ」や、高級ホテル「オテル ルテシア」 が目印になると思います。
奇跡のメダイユ教会まとめ
奇跡のメダイユは転売が禁止されています。にもかかわらず、ネットショップなどで実際よりかなり高額で売られているという報告もあります。
パリには行けないけれど、メダルが欲しいという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ネットで買うのはおすすめしません。
転売されたメダイユには効果がないとも言われています。
中にはニセモノが出回っている場合もありますので、くれぐれもお気をつけください。
一刻も早く新型コロナウイルス(COVID-19)が終息することを願いながら、次回は、パリの老舗デパート「ボン・マルシェ」を訪れたときの様子を紹介します。
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