Bonjour. Madoriです!
パリ滞在記のつづきです。
今回は、映画「プラダを着た悪魔」のロケ地にもなった「コンコルド広場」からシャンゼリゼ通りを散策したときの様子をお届けします。
コンコルド広場
Place de la Concorde
コンコルド広場
シャンゼリゼ通りとチュイルリー公園の間にコンコルド広場があります。
コンコルド広場の歴史
コンコルド広場はフランス革命の処刑が行われた歴史的な場所です。
この大きな広場は、1755年、アンジュ=ジャック・ガブリエルによって設計され、当初は国王ルイ15世の騎馬像が設置されていたため「ルイ15世広場」と呼ばれていました。
その後、フランス革命の勃発により騎馬像は取り払われ、名前も「革命広場」に改められ、フランス革命中には国王ルイ16世と王妃マリー・アントワネットのギロチン刑が行われた、あまりにも悲しく残虐な歴史を持つ場所でもあります。
広場で処刑されたのは国王と王妃だけではなく1300人になるとも言われています。
実際はもっと多くの人がこの広場で無念の最期を遂げているそうです。
革命後は、1795年の反乱において、当時の軍司令官副官であったナポレオンが王党派を鎮圧後、現在の「コンコルド広場」という名前で呼ばれ始め、1830年に公式名になりました。
コンコルド広場のオベリスク
広場の中心部にはエジプトのルクソール神殿のオベリスクと対の「Luxor Obelisk(クレオパトラの針)」が置かれています。
ムハンマド・アリー朝エジプト国王ムハンマド・アリーから贈られ、1836年にフランスのパリに運ばれました。
オベリスク
古代エジプト(特に新王国時代)期に製作され、神殿などに立てられた記念碑(モニュメント)の一種。近代および現代においては、エジプトに拠らず欧米の主要都市の中央広場などにも建設され、その地域を象徴する記念碑である。
引用元:オベリスク – Wikipedia
この広場も、もともと訪れることを予定はしておりませんでしたが、オベリスクは写真で観るより迫力があり見事でした。
こちらはダンナさんリクエストの加工写真なのですが、オベリスクの先頭部分以外を、「Color Tune 」というアプリでモノクロにしてみました。
コンコルド広場から見えるエッフェル塔
開放的なコンコルド広場からは、パリを代表する観光スポットがいくつか見えます。
こちらは、前回記事でも紹介しましたが、エッフェル塔。
天気が少しずつ良くなってきたため、あともう少しで先頭部がみえてきそうです。
コンコルド広場に面した歴史的な美しい建物
コンコルド広場には、歴史的な美しい建物「Hôtel de la Marine」と「Hôtel de Crillon」が隣同士に並んでいます。
- Hôtel de la Marine
フランスの海軍省に使われていた建物で、2021年6月にミュージアムとして生まれ変わったパリの新しい観光名所 - Hôtel de Crillon
5つ星ホテルの中でも最高位「パラス」に認定されている、確かな質と心地よさを感じられるホテル
Hôtel de la Marine
Hôtel de Crillon
コンコルド広場から見えるマドレーヌ寺院
ガイドブックにも載っている、L’église de la Madeleine(マドレーヌ寺院)。
マドレーヌ寺院は、ギリシャ・ローマ時代の建築様式に影響を受けていることから、ギリシャ神殿のような外観が印象的です。
ナポレオン・ボナパルトの命令によって建設が始まりましたが、建設は一時中断され、その後は教会としての機能を持つことになりました。
中には入っておりませんが、内部の美しい装飾と高い天井が見応えがありそうです。
コンコルド広場から見えるグラン・パレ
広場の噴水と、奥に見える建物はGrand Palais。
グラン・パレがみえるという事は、その向かいのPetit Palaisまであと少し!
Petit Palaisは、訪れるのを予定していた場所です。
そして、その先にはアレクサンドル三世橋とアンヴァリッドがあります。
もう随分歩いたし、そろそろ左岸へ移動しホテル近くの散策を楽しもうかと思いましたが、これはもう・・・このまま進むしかないでしょう。
まるで「赤い靴」でも履かせられたかのように、私たちの心と足は踊り続けるのでした。
「プラダを着た悪魔」のロケ地
コンコルド広場の噴水は有名で、訪れる観光客にも人気があります。
このコンコルド広場の噴水が映画の舞台地として描かれたのが、「The Devil Wears Prada(プラダを着た悪魔)」のワンシーン。
映画のストーリーは、ジャーナリスト志望の主人公が悪魔のような最悪の上司の下で前向きに頑張る姿を描いたもので、主人公の姿が同世代の女性から支持を受けベストセラーとなり、27か国語に翻訳されました。
好きなタイプの映画ではないのですが、私はパリを眺めるのが目的でこの映画を観ました。
ファンションウィークでパリに来た主人公がコンコルド広場の噴水に携帯を投げ入れ、上司と決別するシーンの動画を見つけたので貼っておきます。
2:43の短い動画です。
噴水に携帯を投げ入れるシーンは1:57あたりです。
シャンゼリゼ通りから凱旋門を眺める
コンコルド広場はシャンゼリゼ通りにも繋がっており、真っ直ぐ進むとあの有名なエトワール凱旋門まで辿りつきます。
コンコルド広場から見た凱旋門は思ったより遠く、届きそうで届かない感じでした。
ズームで撮ってみました。私たちも、このように横断歩道の途中で止まって撮影をしました。
曇天なのでうっすらとしか見えないのが残念です。
ミラーレス一眼カメラの電池がなくなってしまい、これらの写真はiPhoneで撮ったのですが、やはり曇天を綺麗に撮るのは限界があるように感じました。
また、遠くの景色を撮るのにカメラの望遠レンズは欠かせません。
まさか、パリ到着初日からこのような大観光地巡りをすることになろうとは想像もしていなかったので、ホテルに望遠レンズを置きっぱなしにしてきたのでした。
カメラの充電はなくなるし、望遠レンズは忘れてくるし・・・。
想定外のこととはいえ、とても後悔しました。
そんなわけで、困った時のInstagram。
こちらは、クリスマスのパリで、エトワール凱旋門からのびるシャンゼリゼ通りです。
アクセス
Place de la Concorde
コンコルド広場
最寄りの公共交通機関は、メトロの1号線・8号線・12号線が通るコンコルド駅です。
この12番線concorde駅のホームの壁面には無数のアルファベットが書かれたタイルが貼られています。
このフォトジェニックな駅の構内を観たかったのですが、今回の滞在ではあえてメトロを避けたため残念です。
アルファベットは、「Déclaration des Droits de l’Homme et du Citoyen(フランス人権宣言)」で、原文はここで確認することができるそうです。
地図には、コンコルド広場から次の目的地に向かう途中の名所やポイントとなる場所も載せました。
- Place de la Concorde
(コンコルド広場) - Obélisque de Louxor
(ルクソールのオベリスク) - Avenue des Champs-Élysées
(シャンゼリゼ通り) - Avenue Winston Churchill
(ウィンストン・チャーチル通り) - Petit Palais
(プティ・パレ)
まとめ
コンコルド広場は、人気映画「プラダを着た悪魔」のロケ地としても知られていますが、フランス革命の最中、ルイ16世とマリー・アントワネットの処刑が行われた歴史的な場所でもあります。
ですが、現在はそのような悲惨な歴史があったとは思えないほど、美しい広場になっています。
特に、夜に訪れると幻想的な風景が眺められるそうです。
次回は、Petit Palaisのカフェでひと休みした時のことを紹介します。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
À bientôt ! (またね)