花の都といわれるパリですがスリが多いことでも知られています。実際に訪れ、噂で聞くほど危険を感じませんでしたが、滞在の後半でひったくり現場に遭遇しました。旅行を楽しみながらも、くれぐれも気を緩めすぎないように気をつけたいと思いました。

Bonjour ! Madoriです。
パリ滞在記の続きです。
前回は、パンテオン広場の綺麗な夜景を楽しんだ様子をお届けしました。
今回は、ひったくりに遭遇したことと、私たちがみたパリの治安について感じたことを書きます。




パリで夕食を求めてスーパー巡り


私たちは、パンテオン広場から一旦ホテルに戻り、夕食の買い出しに出かけました。
まずは、ホテルからいちばん近いCarrefour Expressに立ち寄りました。
ここのカルフール・エクスプレスはとても小さな店舗です。
したがって、お惣菜などは扱っておらず、食べ物は生鮮食品くらいしかありませんでした。



アパートメントホテルなら自炊ができたのですが、普通のシティホテルなので、キッチンはついていません。
諦めて、サン・ミッシェル通りのMONOPRIXまで出向きました。





写真は2日目に撮影したものです。
モノプリなら間違いなくホテルで食べられる夕食が買えたのですが、お店が開いていないのなら仕方がありません。
さて、どうしようか・・・と、悩みましたが、ホテル近くにガレット(クレープ)屋さんがあったことを思い出しました。
その前に、私たちは毎食後ヨーグルトを食べるのが習慣になっているので、ヨーグルトだけ買いにカルフール・エクスプレスに戻ることにしました。
事件が起こったのは、その後です。


パリでひったくり現場に遭遇


モノプリからカルフール・エクスプレスへ向かうため、私たちはサン・ミッシェル通りを歩いていました。
交差点に近づくと、何やら大きな叫び声が聞こえてきました。その声が少しずつ大きくなり、小柄なアジア人女性が、私たちが宿泊するホテルがある通り「Rue de Vaugirard」を全速力で走ってくる様子がみえました。
何て言っているか聞き取れなかったので、「どうしたんだろう?何かあったのかな!?」くらいにしか思わなかったのですが、女性は、ずっと大きな声で叫びながら走り続けていました。
違和感を感じたので、ふと・・・私たちが歩いてきた道を振り返ると、一人の男性が全速力で逃げるように走っている姿がみえました。
ようやく私たちは、女性の身に何が起こったのかを理解しました。
女性は、バッグを持っていませんでした。



あれ、ひったくりじゃない?



うん。たぶん・・・。
周囲にいたパリジャンたちも、心配そうにしていました。
私たちも、パリジャンも、心配することしかできなかったからです。
犯人と思われる人の姿は、もう見えなくなってしまいました。
とても残念ですが、おそらくバッグが女性の手元に戻ることはないのだろうな・・・と、思いました。
地図でいうと、青いルートが女性が走っていった道で、私たちが目撃したのはパリ=ソルボンヌ大学近くの交差点です。



今でも、思い出すとゾッとします。
しかも、何が悲しいかというと・・・私たちが宿泊しているホテルのすぐ近くで起こっていたのです。


女性が走っていたのはホテルの向かいの歩道で、下の写真「Lycée Saint-Louis(サン・ルイ高校)」の目の前です。


私たちが立っていたのは、下の写真左奥にみえる広告塔のあたりです。


滞在していた場所は、比較的治安が良いといわれているパリ6区。
こんな落ち着いた場所でも軽犯罪が起こってしまうのかと、かなりショックを受けました。
実は、今回のパリ滞在。ひったくり現場に遭遇するまでは、安心安全に過ごせていたのです。



なんだ、パリは治安が悪いと聞いていたけれど、そうでもないじゃん!
このように、事前情報で恐れていた割にはパリの街から治安の悪さは全く感じられず、すっかり気が緩んでいたのです。
メトロに乗っていないから、というのもあるかもしれませんが、危険な雰囲気は滞在中ほとんど感じませんでした。


パリのメトロは狙われやすいと聞いていたので、初めてのパリではあえてメトロ利用は避けました。


要注意!要警戒!
と、いわれる「Jardin des Tuileries(チュイルリー庭園)」では、あまりの警戒心のなさにダンナさんに何度も注意されましたが、それでも何も起こらず、怪しい人に遭遇することもなかったです。


他には、観光客狙いのスリが多いといわれるルーヴル美術館周辺でも、特に何も危険は感じられませんでした。


ノートルダム大聖堂の辺りも同様でした。


観光客だらけでしたが、特に危険な雰囲気は感じられませんでした。



雨が降っていたから、というのもあるかもしれませんが。
ですが、いかにも小金を持っていそうな小綺麗なアジア人観光客に見えないような工夫はしていました。


夫婦揃って、全身黒で、しかもファストファッションで身を固めていました。
大観光地のルーヴル宮やチュイルリー庭園を訪れた初日は、メイクは眉とマスカラだけのほぼスッピンで、ダンナさんも髭を生やしていました。
バッグは持ってはいましたが、貴重品は首から下げるタイプの小さな入れ物の中に入れて洋服の下に忍ばせていたので、まずスラれることはないだろうと思っていました。
それにしても、ひったくりというのは恐ろしいですね。
ひったくりの場合、たすきがけのショルダーを身につけるのは危険だと聞きます。
バイクでひったくられた場合、体ごと引きずられてしまい命を失う危険もあるからです。
私たちは今回幸いにも危険な目には遭いませんでしたが、やはり海外では常に危機感を持って行動したいと思いました。
それにしても、大観光地では何もなかったのに、比較的治安が良いといわれる地域でひったくり現場に遭遇するとは想像もしていませんでした。
もしかすると、被害に遭われた女性は、治安が良いといわれている地域で警戒が緩んでいたのかもしれませんね。。。
コロナの影響でしばらく旅はできませんが、パリ在住の作家/ミュージシャンの辻 仁成さんのブログも大変参考になります。
世界が落ち着いて、再び安心して旅に出られるようになったときのために、ぜひご一読いただければと思います。
パリでスリの被害に遭う人が減りません。あんなに危険だよ、と注意してるのに必ず知り合いが被害に遭います。そこでパリのスリ集団の手口を大公開します! 驚きのパリ、スリ事情。日本とは違う世界の観光都市の常識をご覧ください!
— 辻仁成 (@TsujiHitonari) February 5, 2020
※ 写真左手の若者たちがスリ集団です。https://t.co/E0HtRihglQ
辻 仁成さんのブログは毎日更新されており、パリを中心にフランスに関する有益な情報を発信されています。
日本のメディアではあまり紹介されないような貴重なお話もたくさんあるので、私は毎日のようにありがたく読ませていただいています。



辻さんの文章も好きです。


パリの治安情報まとめ


花の都といわれるパリですが、スリが多いことでも知られています。
実際に訪れて、旅の前半は噂で聞くほど危険を感じなかったのですが、滞在の後半でひったくり現場に遭遇してしまいました。
私たちがスーパー「モノプリ」からサン・ミッシェル通りを歩き、ホテルに戻るまでの道中で事は起こりました。
スリがいるからと警戒しすぎて、せっかくの旅行が楽しめないのは勿体ないですが、くれぐれも気を緩めすぎないように気をつけたいですね。
数あるブログの中から、当ブログを訪れていただきありがとうございます。
また、ブックマーク、メッセージも感謝しております。



最後まで読んでいただきありがとうございました。



À bientôt ! (またね)



