南フランスの魅力あふれる観光地、ニース。フランス第5の都市であり世界遺産の街でもあるこの場所は、美しい海岸線や風情あふれる旧市街が魅力です。散策や買い物を楽しみながら南フランスの魅力を存分に堪能できますので大変おすすめです。
Bonjour! Madoriです。
南フランス滞在2日目は、ニースの街を観光しました。
この日はホテルからトラムでニース中心部まで足をのばし、美しい「天使の湾」と呼ばれる海岸線を眺めたり、イタリアの風情が感じられる旧市街を散策しました。
旧市街では、南仏柄で有名なプロヴァンスプリントのお店で買い物を楽しみました。
今回は、世界中の人々が憧れるフランス第5の都市で陽光降り注ぐ世界遺産の街、ニースの魅力を写真をたくさん使って紹介していきます。
ニースといえば、美しい地中海。やはり、海のある景色は爽やかな気持ちにさせてくれますね。
昼間は太陽の光が反射してキラキラ、夜は波の音がザーザーと心地よくリラックスします。
3月の海は真夏に比べると紺碧というより少し乳白色がかったエメラルドグリーン色でした。
このような海の色も日本では見られないので、はじめて見た時にはとても感動しました。
南仏コートダジュールは、フランス地中海沿岸の東側、トゥーロンからイタリア国境に近いマントンまでの一帯を指します。
French Rivieraとも呼ばれるこの地域は、アルプスと海が織りなす景観が素晴らしく、数多くのリゾートがあることで知られます。
イタリア語で「海岸」「湖岸」「川岸」を意味する普通名詞のこと
フランス第5の都市ニースについての基本情報
ニースは、人口約35万人のフランス第5の都市で、パリに次いで第2の観光都市で、世界遺産の街としても知られています。
2021年に世界遺産に登録されました!
ニースは、フランスの南東部に位置しています。
プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏
アルプ=マリティーム県
パリから空路で1時間30分、陸路(TGV)で約6時間の距離にあります。
私たちはパリから空路で移動しました。
コート・ダジュールの中心地ニースは、多彩な魅力に満ちた街です。
イタリア文化の名残がある旧市街や海岸通り、そして城砦の丘から見渡すニースの街並み。
温暖な気候、降り注ぐ陽光で溢れたコート・ダジュールは多くの芸術家を魅了したことでも知られていますが、中でもマティスやシャガールはニースで多くの作品を完成させました。
ニースは、これぞコート・ダジュール!と言いたくなる美しい景色で溢れているので、写真メインで思い出を綴っていきたいと思います。
ニース滞在2日目の朝
ニースに到着した翌朝、滞在2日目は、私たちがイメージしていた南仏とは思えない、バケツをひっくり返したような大雨でした。
雨が降ったら美術館へ行こうと考えていたのですが、あまりの大雨すぎて外出も難しいほど。
せっかく南フランスに来たのに大雨なんて・・・と、旅のはじまり早々途方にくれる私たち。
今日はホテルで過ごすしかないのかなぁとブツブツ言いながら、とりあえず朝食を食べにホテルの食堂へ向かいます。
まず、パンとバターの味にビックリで、こんなに美味しいパンとバターには出会ったことがありませんでした。
しかもビュッフェ形式だったため、のんびりたくさん食べてしまい、雨のことなどすっかり忘れていました。笑
どれだけ食いしん坊なんだか。笑
ですが、外を見たらありがたいことに雨が嘘のように止んでいました。
ホテルの窓から眺めた景色がこちらです。
旧市街から少し離れた地域なので、上の写真をみるとニースの雰囲気が伝わりづらいかもしれません。
車のイベントかな!?
日本のメーカーが目立つね!
南フランスは太陽の光が強いので、大雨でビショビショになっていた道路も乾くのが早かったです。
予定通り、ニース街歩きをすることにしました。
初めて乗る海外のトラム
ホテル近くのトラム駅「Palais des expositions」から3駅先の旧市街へ向かいます。
トラムは1路線21停留所で、私達は滞在型の旅のためトラムとバス共通の7日間チケットを買いました。
このトラムに乗るのに一苦労して時間を少し無駄にしてしまいましたが、その苦労が後々忘れられない思い出になりましたので、トラムの思い出については別の機会に書こうと思います。
- 下の記事の見出し「南フランスを想う」で、そのときのエピソードを紹介しています。
さてさて、ニースの旧市街に到着したところで、まずは記念撮影です!
ニース旧市街で記念撮影
カラフルな建物が連なる美しいニースの旧市街
Cathedrale vieille ville
カテドラル旧市街
トラム駅「Cathedrale vieille ville (カテドラル旧市街)」で降りて、ニースの旧市街から街歩き開始です。
開始早々、可愛らしいレストランの看板メニューを見かけました。
迷路のような路地に入ると、イメージしていたコート・ダジュールの雰囲気とは違う下町の風情がそこにはありました。
ニースは19世紀までイタリア「サヴォイ公国」領だったため、旧市街にはイタリア時代の建物が多く残っています。
この写真は少しごちゃごちゃした暗い路地ですが、雰囲気がありますね。
下の写真、通りの奥に見える優美な建物は、サン レパラート大聖堂です。
このあたりは、プロヴァンスプリントのお店が多く並ぶ通りです。
もともとプロヴァンスプリントが大好きで、本場で買うのを夢見ていたので、さっそく買い物をします。
ここから、ニース旧市街で立ち寄ったお店を紹介します。
プロヴァンス布専門店「アン・ジュール・アン・プロヴァンス」
UN JOUR EN PROVENCE
趣味で簡単な洋裁や小物作りをしていることもあり、布や布製品に目がない私は、南仏を訪れたら必ずプロヴァンス布を買いたいと考えていました。
そこで調べて立ち寄ったのが「UN JOUR EN PROVENCE」というお店で、1998年より家族経営を続けるプロヴァンスプリントのお店です。
お店の写真は撮り忘れてしまいましたが、お店の名刺カードをいただきました。
私達が日本人だとわかると店主が日本の旅ガイド「地球の歩き方」を持ってきて、嬉しそうにこのお店が載っているページを指差して私達に見せてくれました。
陽気で可愛いおじさんで、その明るさに引き込まれてラベンダー柄のランチョンマットを購入!
帰国の日にニース・コート・ダジュール空港で購入したラベンダーのポプリと一緒に撮ってみました。
ランチョンマットとして使うのがもったいなくて、観賞用になっています!
もともとラベンダーは大好きでしたが、南仏を訪れてからよりいっそう好きになりました。
ドライ花材やポプリを部屋に置いておくとリラックス効果が高まるので、我が家には欠かせないものになっています。
見た目もお洒落なのでインテリア好きな人にもオススメです!
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かごバッグ専門店「ル・パレ・ドジエ」
Le Palais d’Osier
かごバック屋さんものぞいていきます。
お店の外観がとても素敵なんです。
フランス製を中心にした「かご」の専門店で、丁寧に編み続けられてきたかごは100種類以上あるそうです。
しかし、種類がありすぎて選べず、かごバックは別のお店で買いました。
老舗オリーブオイル店「アルジアリ」
Alziari
ニースでお土産にオリーブオイルを買うならここ、アルジアリです。
アルジアリは、1868年に創業し、オリジナルの方法でオリーブオイルを作り続ける老舗中の老舗で、他にビネガー、ハーブなど南フランス料理に欠かせない素材が揃っています。
ピンクの時計台が目印!古本市が開かれる裁判所広場
路地を進みます。旧市街を気ままに歩いていると、青空の下の広場で古本市場が開かれていました。
広々とした青空の下で古本を選ぶニースの人々は、とても絵になっています。
古本市は、どうやら土曜日に開かれているようで、買わない人も眺めるだけでフランス文化に浸る思いができるのでオススメです。
この広場の目印は、南仏らしい2色のピンク色が可愛らしい時計台。
この広場の名前は、Place du Palais de Justice(裁判所広場)といい、広場を取り囲むようにカフェ並び、広々した落ち着いた感じのする場所です。
目の前の白く大きな建物が、Palais de Justice(裁判所)です。
裁判所の裏側は、このように明るい雰囲気です。
「サレヤ広場」で開かれるマルシェ
Cours Saleya
サレヤ広場
- 6:00〜17:30(日曜と祝日は午前中のみ)
細長い広場にずらりと並んだニースの名物マルシェです。
17世紀に建設されたサレヤ広場に毎日立つ市場で、コート・ダジュール最大の屋外市場とのこと。
野菜や花を中心にニースの名物を扱うお店が並び、月曜日のみ骨董市が開かれるようです。
ニース産のドライトマトが500g 600円という値段にビックリ!
イタリアはもっと安いみたいですが、日本では50gで500円くらいするのでじゅうぶん安いです。
画家マティスが住んでいた黄色い家
サレヤ広場の市場の先には、アンリ・マティスが住んでいたことで知られる黄色く美しい建物がみえます。
「色彩の魔術師」と呼ばれた20世紀を代表する画家。
マティスは、この建物内の一室に、1921年から1938年まで住んでいたそうです。
ところで、南フランスは3月でも光が強く、サングラスをしている人が多かったです。
バロック様式が美しい「ミゼリコルド礼拝堂」
Chapelle de la Miséricorde
ミゼリコルド礼拝堂
近くには、これまた目をひく黄色い建物が見えてきました。
ニースで最も美しいバロック建築のミゼリコルド礼拝堂です。
教会内部には入っておりません。
詳しい情報はこちらのサイトに載っていました。
世界ふれあい街歩きで紹介されたお花屋さん
上の写真は、NHK BSプレミアムで放送されている旅番組「世界ふれあい街歩き」のニース編で登場したお花屋さんです。
テレビで鼻歌を歌いながら「花はいいね〜。仕事しているというより毎日遊んでいるような気分だよ!」と楽しそうに接客しているのが印象的だった陽気なおじさん。
せっかく会えたのに、この時はまだフランス語が挨拶程度しかできなかったため話しかけられませんでした。
ですが、遠目からでも陽気なお花屋さんに会えて嬉しかったです。
旧市街を楽しんだ後は、いよいよニースの街並みを一望できる城址公園へ向かいます。
天使の湾とニースの美しい街が一望できる展望スポットへ
目印はHôtel Suisseです。
ここでトイレを借りました。
古いけれど綺麗でした。
展望台まで行く手段は、214段の階段を登るかエレベーターを使います。
オテルスイスの脇にエレベーターがあるのですが、薄暗い殺風景な場所のうえに行列だったので、頑張って214段登ることにしました。
少しずつ階段を上がっていきます。
「天使の湾」と呼ばれるニースの美しい海岸
La baie des Anges
天使の湾
いよいよ楽しみしていたニースの天使の湾を観に展望台へ向かいます。
少しずつ階段を登っては写真を撮ります。
この景色ですでにハイテンションです。
ゆるくカーブを描いてどこまでものびる海岸線が、天使が翼を広げた形に見える。
美しい景色がますます美しく見えてきます。途中に「Tour Bellanda」といわれる展望台がありました。
その昔、街の防衛のために造られたそうですが、現在はニースの美しい景色を眺めることができる観光スポットになっています。
目印は、こちらの丸い形をした見張り番所です。
ここからの眺めは、本当にため息が出るほど美しいです。
なんと絵になる光景なのでしょうか。
下の写真はズームで撮影してみました。カラフルな建物が連なっていて美しいです。
展望台からの眺めを楽しんだあとは、また階段をひたすら登り、城跡公園に向かいます。
城跡公園とニースの街並み
Colline du Château
城跡公園
城跡公園に到着しました。すると、そこからさらにニースの素敵な海と街並みがみえました。
こちらは海側です。
さらにズームで撮影してみました。
屋根の色が統一されていて美しい!
こちらは山側です。
展望台の下は、ヨットハーバーになっており、ここが高級リゾート地である事を実感しました。
眺めるだけで何となくリッチな気分に浸れます。
それにしても、地中海は美しいですね。
こちらは、城跡公園から眺めたニースの港の入り口にある可愛いらしい灯台です。
この写真はズームで撮影しました。
海や街の景色をじゅうぶん楽しんだあとは、城跡公園をのんびり散策しました。
見晴台で写真を撮る観光客を見かけましたが、下が崖になっており見ているほうが怖いです。
可愛らしいカモメを発見しました!
こちらは、丘と地中海沿岸の標高を示す文字盤です。
さて、風景鑑賞と城跡公園散策をじゅうぶん楽しんだ後は、階段を降りて海岸沿いを散歩するための遊歩道へ向かいます。
登ってきた階段とは別の階段を降りていきます。
プロムナード・デ・ザングレ(英国人の散歩道)
Promenade des Anglais
英国人の散歩道
「イギリス人の散歩道」と呼ばれる、ビーチ沿いに3.5㎞続く遊歩道を歩きました。
18世紀後半、裕福なイギリス人が冬を暖かいニースで過ごすようになり、ご婦人達のスカートの裾を汚さないようにわざわざ遊歩道を作ったことからそう呼ばれるようになったそうです。
遊歩道と旧市街を隔てるアーチも素敵でした。
この辺りで何となく撮った古い窓(というより壊れている!?)も絵になっていました。
観光機関車「プチ・トラン」
Petit train
ビジュアルがとても可愛らしい、観光用の機関車の形をした車両「プチ・トラン」は、効率良くニース観光をしたい人たちにオススメです。
私達は気ままに動きたいので利用しませんでした。
こちらは、城跡公園から旧市街に戻る途中で見かけたプチ・トランです。
地中海をのんびり眺める
しばらくベンチに座って海を眺めます。
青い海を眺めながら穏やかな潮風にあたるのがとても気持ちよかったです。
前日の夜から朝にかけて大雨が降った影響なのか、波が高いような気がしました。
微笑ましい光景もあちこちでみられました。海辺で遊ぶ親子です。
南仏は人も動物も幸せそうですね!
赤い建物が映えるマセナ広場
Place Masséna
マセナ広場
ニースの中心地でいちばん賑やかな場所、「マセナ広場」に到着しました。
上の写真はちっとも賑やかさを感じませんが、本当はもっと人が多く集まる場所です。
残念ながらマセナ広場の写真はこれしか撮っていないのですが、赤い建物の存在感に感動しました。
緑色の鎧戸付きの窓も素敵です。
右端に少しだけ、ギリシャ神話のアポロンの像が写っています。
マセナ広場はあまりゆっくり散策ができなかったのですが、周辺の写真も少し載せておきます。
こちらは、オペラ座の前なのですが、あいにくこの装飾しか撮っておりません。
淡いブルーの建物は、修道院です。
こちらは、パステルカラーの建物が並ぶ美しい通りです。
奥に見えるのは移動式の高速観覧車で、冬の間に見られるそうです。
あまりの速さに怖くて乗れませんでした。
パイヨン遊歩道
すっかり夕方になってしまいましたが、黄昏時に美しいものが目に入ってきました。
300㎡の「水の鏡」と呼ばれる噴水のある遊歩道です。
128個の噴水口から数分おきに水が噴き出します。
水が出ている時は水しぶきの中で遊び、水が止まっている時は水鏡に映る景色を楽しむというニースの最新癒しスポットとのことです。
デパート「ギャラリー ラファイエット ニース マセナ」
Galeries Lafayette Nice Masséna
フランスの有名なデパート「ギャラリー ラファイエット」のニース マセナ店。
パリ・オペラ座近くにあるギャラリー ラファイエットのような華やかさはありませんが、ニースで一番大きいデパートです。
ここはウィンドウショッピングのみで、訪れた時間が遅かったのもあり、CHANELのアイシャドウと香水を一通り見ただけでした。
日本のデパートの店員さんのようにピシッと「いらっしゃいませ」という感じではなく、店員さん同士がおしゃべりに華をさかせていました。
通路を挟んで向かい側のお店の店員さん同士でもおしゃべりをしていたのには思わずクスリとしてしまいました。
ヨーロッパの「お客様は神様」ではないユルい接客、けっこう好きだったりします。
大型ショッピングセンター「ニース・エトワール」
NICETOILE
あらゆる専門店が入ったショッピングセンターです。
見たいお店がたくさんありましたが、ここも時間が遅かったので、ひととおりウィンドウショッピングをしただけでした。
有料(50サンチーム)ですが、最上階にあるトイレが綺麗なのでオススメです。
ニース街歩きの紹介は以上です。
ホテル近くのスーパー「カルフール」で夕食を買う
ホテルに戻る途中、近くにあるフランスの大手スーパーマーケット「Carrefour」に立ち寄りました。
カルフールは、フランスの大手のスーパーマーケットです。
そこで、夕食用にバゲットサンドとサラダを買いました。
サラダはもちろん、ニース名物のお食事サラダ「La salade niçoise (ニース風サラダ)」を、いただきました。
レタスなどの生野菜に・トマト・ゆで卵・オリーブ・ツナ・アンチョビが入ったとてもボリュームのあるサラダです。
サラダだけでお腹がいっぱいになるので、日本人の胃袋には追加オーダーはいらないなと思いました。
ニース観光まとめ
最後に、ホテル屋上から眺めたニースの街の風景を。美しく並ぶ建物の奥には、うっすらと地中海も見れました。
この日は朝に大雨が降りどうなることやらと思われましたが、無事に楽しくニース街歩きができてよかったです!
次回は、絶景が拝める美しい村「エズ村」を紹介します。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
À bientôt!(またね!)