コート・ダジュールに数多くある「鷲の巣村」のなかで、1ヵ所にしか行けないなら、Èze(エズ村)がオススメです。絶景スポットの熱帯植物園から見下ろす地中海の美しさと、迷宮のように入り組んだ中世の趣たっぷりな石畳の路地などを、50枚以上の写真を用いてご紹介いたします。
Bonjour! Madoriです。
今回は、コート・ダジュールの美しい村の中でも特に有名な「エズ村」観光の思い出を綴ります。
ここは、まるで映画のセットのような丘の上の美しい村です。
コート・ダジュールに数多くある「鷲の巣村」のなかで、どこか1ヵ所しか行く時間がないなら、迷わずこのエズ村をおすすめします!
鷲の巣が、卵や雛を守るために山や崖の頂上や他の動物にはアクセスできない所にある様子と村の様子が似ているため鷲の巣村と呼ばれています。
この村は、宮﨑駿氏の映画「天空の城ラピュタ」のモデルとなった場所でもあるそうです。
エズ村の行きかた
ニースのバスターミナル「Vauban」から出ている82番か112番のバスで20〜30分で行けます。
私たちは、82番から出ているバスでエズ村へ向かいました。こちらが、バスの時刻表です。
前日同様、トラムとバス共通の7日間チケットを使います。
バスの運転はけっこう荒かったですが、車窓からの美しすぎる景色を眺めていたら、いつの間にかエズ村に着いていました。
20分かかったとは思いますが、美しい地中海を車窓から眺めながらの移動だったため、それより短く感じました。
こちらは、バスから降りてすぐの写真です。
立派な騎馬像に出迎えられました。
エズ村の中に入る前に
上の写真は、エズ村の外にあるレストランです。
エズ村散策の前に、少し村の周辺についても触れてみたいと思います。
宮沢賢治の碑
村の入り口の途中で、宮沢賢治の詩「雨ニモマケズ、風ニモマケズ・・・」の碑を発見しました。
東日本大震災でエズ村から岩手県へ義援金を送ったお返しに送られたそうです。
最近忘れかけていた日本の良さに、まさか南フランスで出会えるとは思いもしませんでした。
「パニエ・デ・サンス」のハンドクリームを購入
エズ村の入り口あたりに、可愛らしい雑貨屋さんを見つけました。
Anicroche
お店の外観の写真を撮っていなくて残念ですが、ナチュラル系の生活雑貨のお店でした。
買う目的で入ったお店ではありませんでしたが、素敵な雑貨がたくさんあったのとお店のマダムが笑顔の素敵なかただったので、つい長居してしまいました。
しかもこのお店、東京の青山や自由が丘の雑貨屋さんで扱っているような商品が、半額程度のお値段なのです。
とても素敵なデザインのソーイングボックスを見つけましたが、大きすぎて持ち帰るのが大変なため諦めました。
このお店で買ったのは「Panier des Sens(パニエ・デ・サンス)」のハンドクリーム!
ハンドクリームの香りとパッケージがとても気に入ってしまい、このブランドのファンにもなりました。
翌日に訪れた、サンポール・ド・ヴァンスでも見つけたので、家族や友人へのお土産に購入しました。
パニエ・デ・サンスは、南仏の香りの街グラースで生まれた良質な香りのボディケアブランドです。
買い物については翌日訪れた「サン・ポール・ド・ヴァンス」の記事でも書く予定ですが、南フランスでは帰国してから買わなかったことを後悔する素敵な商品との出会いがたくさんありました。
\ パニエデサンスの人気商品 /
エズ村の中を散策
前置きが長くなりましたが、これからいよいよエズ村を散策します。
上の写真は、可愛らしいエズ村の模型です。村の入り口あたりのお店に飾られていました。
エズ村の入り口
入り口のアーチを通ります。入り口を見ただけで、村を守るために堅固に築かれた要塞だったことがわかります。
ここにも素敵な石のアーチがありました。
古いドアと植物がいい味を出していますね。
石づくりの古い建物と古い窓もいいね。
そう言われてしまうと、つい窓に注目してしまいます。
こちらの窓の雰囲気も素敵でした。
こちらは別の建物ですが、遠目から建物全体を撮ってみました。
中世の雰囲気に包まれて、まるでタイムスリップしたかのようです。
石の道路標識も村の雰囲気にとけ込んでいい感じです!
イタリアンレストランと思われるお店の看板メニューとランタンもセンスが光っています。
散策途中で出会ったワンちゃんがカメラ目線で可愛いらしいです!
あちこちにアーチがあります。アーチの奥に素敵な建物みえます。
気になりましたが、扉が閉まっていたため、目の前を通りすぎただけでした。
素敵な建物の脇にも素敵な看板や小径があります。
何回「素敵」「可愛い」と言ったかなぁ。
何枚も写真を撮らずにはいられない感じだね。
歩いては写真を撮り・・・を繰り返す私たち。
小さな村ですが、余裕をもって訪れることをおすすめします。
そう言っていると、また素敵な雰囲気の場所に出てきました。
近くに寄って、縦構図でもう一枚撮影しました。
エズ村の素敵な路地
先にも言いましたが、迷宮のように入り組んだ石畳の路地を散歩していると、まるで中世にタイムスリップしたような気分が味わえます。
私たちが訪れたのはシーズンオフで午前中の早い時間だったのもあり、人が少なく歩きやすかったです。
ここから、何枚も撮ったエズ村の趣のある路地の写真を載せていきます。
ギャラリーとして眺めていただけたらと思います。
エズ村の路地の写真の大半は、縦構図で撮りました。
この記事の写真は、クリックまたはタップしていただくと大きく表示させることができます。
この村は大変人気があり、アクセスもしやすいため観光シーズンにはたくさんの人が訪れるのだとか。
細い路地に人がたくさん歩いている夏の観光シーズンの写真を見て、「シーズンオフ最高!」と思いました。
いろいろな表情の路地に出会えます。
まず車は通れませんし、人もまばらなのでキョロキョロし放題、写真撮り放題です。
下の写真は、Instagramでもたくさんの「いいね」をいただきました。
お店が多い通りもおしゃれな雰囲気です。
路地の写真は、ここまでです。迷路のような中世の村の中を思う存分堪能したところで、エズ庭園からの絶景を拝みにいきます。
エズ熱帯植物園からの絶景
エズ村の地中海を見下ろす絶景スポットの熱帯植物園へは入場券が必要になります。
大人1人:6€(≒¥780)
これは下りの階段ですが、この急な階段を登っていきます。
地中海がキラキラしていて美しいですね。
登る途中、休憩所もありました。
熱帯植物園と地中海。絵になりますね!
絶景が見える高台にたどり着きました!
ここからの眺めの素晴らしいこと!
一言で表現するなら、ここは天国です!
素晴らしい絶景!
ガイドブックや雑誌の南フランス特集で何度も確認した景色ですが、実際の地中海の美しさは想像以上で、一瞬で心を奪われてしまいました。
多くは語りますまい。
下の写真はズームで撮影したものです。地中海をしっかり目に焼きつけておきます。
ここで、どれくらいの時間を過ごしたでしょうか。しばらくこの美しい景色を二人で眺めたり写真を撮ったりして過ごしました。
また、ここは地中海以外にも美しい景色を眺めることができます。
こちらの南仏らしい黄色い建物は、18世紀に建設されたバロック様式の「ノートルダム・ド・ラソンプシオン(聖母被昇天教会)」です。
この教会は目立つため村のいろいろな場所から眺められますが、背景の山々に溶けこんだ頂上からの眺めが特に美しかったです。
建物の黄色だけではなく、水色の時計の文字盤も可愛らしいのです。
教会のそばには、エズ墓地がありました。墓地とは思えないような、明るく可憐な佇まいです。
エズ墓地の背後には立派な橋が見えます。
ニースからバスでエズ村に向かうときに通った橋でした。
こんなに美しい橋だったとは!
どうやって作ったんだろう!?
新しい建物が並ぶ住宅地も見えました。プール付きの邸宅がとても目立ちますね!
絶景をじゅうぶん楽しんだところで、熱帯植物園を後にします。
下りの階段もなかなかキツいですが、美しい景色を眺めながらなので全く気になりません。
古城ホテル「シャトー エザ」でカフェタイム
Château Eza
歩き疲れた私たちは、ここの古城ホテルでカフェタイムをとることにしました。
シャトー エザは、断崖に建つエズ村を代表する5つ星シャトー(古城)ホテルです。
ここのカフェでひと休みをするのも予定に入れていたので、早速中に入ります。
石造りの重厚感あふれる入り口がとても素敵です。
400年前のお城をそのまま使用しているため、部屋の改装を幾度も繰り返してきたそうです。
ホテルの中は恐れ多くて撮影はしませんでしたが、インテリアもクラシカルでとても美しかったです。
カフェをしたいと伝えると、テラスに案内されました。
すると何と!ここのテラス席は私たち以外は誰もいなかったのです。
おかげで、地中海の素晴らしい眺望を独占しながら美味しいコーヒーをいただけました。
こんな贅沢なひとときを過ごすことができたのもシーズンオフならではです。
テラスには、国旗も掲げられていました。
日本の国旗もありました。
ちなみに、私はエスプレッソ(6€)、夫はカフェラテ(7€)をいただきました。
フランスの普通のカフェよりはだいぶお値段はしますが、コーヒーそのものも美味しく、この絶景付きならお値段以上だと思います。
絶景とホテルの雰囲気にすっかり酔いしれてしまい、肝心のコーヒーの写真は撮り忘れてしまいました。
アルコール入っていないのにね。笑
ボヤけてしまいましたが、こちらはホテルの看板メニューです。
もうひとつの古城ホテル「シャトー ドゥ ラ シェーブル ドール」
Chateau de la Chevre d’Or
エズ村には、もうひとつ古城ホテルがあります。山頂にあるゴージャスな5つ星ホテル「シャトー ドゥ ラ シェーブル ドール」です。
「シャトー ドゥ ラ シェーブル ドール」は、別荘や住宅として使われていたヴィラを買い取って、およそ40の客室を持つホテルとなったそうです。
10ヘクタールもある庭園には宿泊客しか入ることができませんが、庭園の等身大のゾウやキリンのオブジェは村の路地からのぞき見ることができました。
なぜか、巨大なチェス盤もありました。
このホテルが現在の姿になったのは、あの「ウォルト・ディズニー」が拡張をすすめたからとも言われているそうです。
ちなみに、ディズニーはエズ村をとても愛し、3ヶ月も滞在していたのだとか。
ホテルの庭園に遊び心があるのは、ディズニーの影響もあるのかもしれませんね。
エズ村で遭遇したマドリディスタ
エズ村で3時間ほどゆっくり過ごした後は、バスでニースへ戻りました。
バス停でバスを待っている間、何とマドリディスタ(レアル・マドリードのサポーター)に遭遇してしまいました。
中国人親子(夫婦と赤ちゃん)だったのですが、旦那さんが、レアル・マドリードのユニフォーム、マフラー、帽子というマドリディスタっぷりでした。
スペインのマドリードからニースまで直行便が出ているので、レアル・マドリードの試合を観た後に南フランス観光を楽しんでいたのか、それとも普段の私服がユニフォームなのか。
ニースに着くまでの道中、気になって仕方がなかった。
ニースの旧市街を少しだけ散策
ニースに着いてからは一旦ホテルへ戻りひと休みし、またトラムでニースの旧市街へ向かいました。
旧市街に入ったところで、色とりどりのマルセイユ石鹸が並んでいるのを発見しました。
しかも日本では見たことのない種類の石鹸がたくさんありました!
写真を撮っていなかったので、インスタで見つけた写真を貼り付けました。
ここにはまた来るだろうということで、この日は買い物はせずにホテルに戻りました。
エズ村散策で、けっこう足が疲れていたというのもあります。
無理をせず翌日に備えることにしました。
\ 洗顔、浴用、洗髪など全身にお使い頂けます /
エズ村観光まとめ
長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました!
この旅のふり返り
エズ村は、とにかく見渡す限りの写真撮影スポットです。
村そのものはもちろんのこと、周辺も見どころがたくさんありますので、カメラの充電はしっかりしておくことをおススメします。
私たちは写真を撮りすぎて充電池がなくなってしまいました。
想像以上に素晴らしい村だったので、心の中で再訪を誓いました。
次回も美しい村をご紹介します。レンタカーで「サンポール・ド・ヴァンス」を訪れます。
数あるサイトの中から当ブログを訪れていただきありがとうございました。
À bientôt! (またね!)