¡Hola! Madoriです。
2017年10月に訪れたスペインの旅ですが、当ブログの旅行記もいよいよ後半となりました。
ですが、ここからようやく「世界遺産の街」の登場です。
行き先は、「魔法にかけられた街」とも言われるクエンカ。
クエンカはスペインのカスティーリャ・ラ・マンチャ地方にある都市で、歴史的な建造物や教会、城壁などが特徴的な観光地です。
クエンカも撮った写真の枚数が多いため、数回に分けてのお届けになります。
クエンカ出発前の朝のニュース
時差ボケもだいぶ解消したのか早朝覚醒もなく、日本で過ごしている時と同じような時刻に自然に起床できるようになってきました。
起きてダンナさんと朝食をとりながらテレビを眺めていると、見慣れた光景が画面に映し出されていました。
東京の渋谷です。とても大きな台風が関東に上陸したとのこと。
画面の文字を訳してみました。
y daños por valor de 2.300 millones de dólares.
(損害賠償額は23億ドルにのぼります。)
ひぇ〜、東京が大変なことになっている。。。
スマートフォンを取り出してみると、Facebookで千葉在住の友人が安否の報告をしてくれていました。
本当に大きな台風であったことを実感しました。
私たちは幸い日本を離れており、しかも毎日が太陽がいっぱいで何だか申し訳ない気持ちにすらなってきました。
そういえば、3.11の東日本大震災の日に職場の同僚がオーストラリア旅行中だったこともあったっけ。
災害のニュースを目にするたびに、台風や地震のない国に移住したいと思ってしまいます。
そして、次のニュースですが、今の私たちには、こちらが問題でした。
テレビ画面の写真は撮りませんでしたが、私たちがこれから訪れようとするクエンカの街で凶悪事件が起こったとのこと。
画面には犯人と思われる男性がインタビューに応じていました。
欧州で犯罪によるニュースが報道されるということは、よほどの事件だったであろうことが想像できます。
これからクエンカに行くのに、なんだか怖いね。
でも、事件が起こったのはこれから行く旧市街ではないから大丈夫だと思うよ。
そんなわけで、既に逮捕もされているようなので、予定通り日帰りクエンカの旅を実行することにしました。
地下鉄に乗ってアトーチャ駅へ
ホテルの最寄り駅から地下鉄を利用し、南の玄関口と呼ばれるマドリード最大の鉄道駅、アトーチャ駅へ向かいます。
Tetuánから、Atocha Renfeまでの切符を購入しました。
テトゥアンから、アトーチャ・レンフェまでは、地下鉄で27分の距離にあります。
マドリード最大の「アトーチャ駅(Estación de Atocha)」
Estación de Atocha
アトーチャ駅
アトーチャ駅に到着しました。この駅は初めてスペインを訪れたとき(2016年)にトレドへ行くために利用しましたが、本当に大きな大きな駅です。
中心部にあるマドリード最大の駅で、多くの都市・地域への路線が乗り入れています。
アトーチャ駅構内の様子
駅構内の雰囲気は、こざっぱりとした東京駅のようだなと思いました。
観光客も多く、あちこちにキャリーをひいた人の姿を見かけます。
初めて訪れたときには基本的な挨拶程度しか理解できなかったスペイン語ですが、「読み」にはだいぶ慣れてきました。
一年間、独学ではありますが勉強した甲斐がありました。
アトーチャ駅構内の植物園
アトーチャ駅は、駅そのものが観光名所でもあります。
特にこの場所です。美しい駅舎の中には、なんと植物園があるのです。
お洒落なカフェテラスもあるので、出発までの待ち時間に植物園を眺めながらのコーヒータイムもいいですね。
植物が生い茂っており、ここが駅であることを忘れてしまいそうです。
植物園の中には池もあり、そこには可愛らしいカメさんがたくさんいます!
しかし、このカメさんたちはもうこの駅構内の池にはいないようです。
ここでボーッとカメさんたちを眺めたことも良い思い出になっていたので、何だか寂しい気持ちになりました。
詳しくは、引用元のリンクをご参照ください。
名物の亀たち、古巣のアトーチャ駅を去る
【2018年1月】熱帯雨林風の大きな空間が人気を呼んでいるスペインのマドリードにある鉄道駅、アトーチャ駅から、名物の亀が姿を消すこととなった。増えすぎた亀の住む池と周辺の環境の劣悪化を憂えて、動物保護団体がかねて亀の移動を主張していたもの。鉄道インフラ整備会社のAdifがこのほど、正式にこの主張を認め、亀を駅から自然公園に移住させると発表した。
引用元:名物の亀たち、古巣のアトーチャ駅を去るーーマドリード – スペイン, マドリード – Miranda Loves Travelling
ちょっと、おセンチになりましたがアトーチャ駅、もう少しお付き合いください。
アトーチャ駅の外観
アトーチャ駅の美しい外観の写真も載せておきましょう。
外観は、いずれも2016年に撮影したものです。
クラシカルな旧駅舎は外観を保存しつつ、内部は乗客サービス・商業施設・カフェテラス・待合室等に利用されて新駅舎の一部に組み込まれているそうです。
まるで東京駅のようですね!
高速鉄道(AVE)に乗ってクエンカへ
クエンカ行きの往復切符を購入し、いざ「魔法にかけられた街」へ!
切符は自動券売機ではなく、有人の日本でいうところの「みどりの窓口」のようなところで購入しました。
シーズンオフでも少し並びますので、時間には余裕をもったほうがいいです。
アトーチャ駅は施設のほとんどで英語が通じますので、安心してくださいね。
こちらが、高速鉄道「AVE」の往復切符です。
クエンカまでの行き方は、AVE以外にもあるようで、Instagramで知り合った旅友達からは、このようにアドバイスされていました。
クエンカの街は高速鉄道「AVE」だと駅から街まで遠いから、近郊列車「Cercanías」を利用したほうがいいよ!
しかし、調べたところ「Cercanías」だとマドリードから片道3時間くらいかかることがわかり断念しました。
それなら、駅からバス乗り継ぎ移動があっても高速鉄道のほうがいいな・・・と。
AVEだと1時間くらいで着くからね!
バスに乗っている時間も1時間かからないみたいだしね。
さて、いよいよ日帰り鉄道の旅です。
写真を撮り忘れましたが、改札を通る際に空港の手荷物検査のような検査を受けますので、こちらも時間には余裕をもったほうがいいです。
鉄道マニアではありませんが、AVEの車両を何枚か撮りました。
AVEはスペイン国内を最高時速310kmで運行しているため、スペインの都市間を短時間で移動することができます。
マドリードからバルセロナまで、2時間30分ほどで行けるのです!
少し慌ただしいけれど、日帰りもできそうだね。
私たちの行き先は「Cuenca」ですが、AVEの終点はバレンシア地方の「Alicante」。
本当に、どこへ行くにも近く感じられるのがいいですね。
余談ですが、いつかバレンシア地方も訪れてみたいものです。
街はマドリードが好きですが、気候的には地中海性気候のバレンシア地方に魅力を感じます。
さて、列車に乗りました。列車内の写真を撮り忘れてしまいましたが、わりと綺麗だったと記憶しています。
そして、ひとり一個、サービスでイヤホンが配られました。
1時間の移動だったので使いませんでしたが、記念に持って帰ってきました。
移動時間は、ダンナさんとおしゃべりをしながら車窓から見える景色を楽しみながら過ごしました。
車窓ごしに見える景色も何枚か撮ったので、その中から比較的綺麗に撮れた写真を2枚載せておきましょう。
マドリードを出発してから僅か10分ほどでこのような田舎の風景に出会えます。
クエンカに近づいてきました。スペインらしい赤土色の大地が目の前いっぱいに広がっています!
気分は「世界の車窓から」!
クエンカ アヴェ(Cuenca AVE)駅に到着
Cuenca AVE
クエンカ アヴェ駅
クエンカ(AVE)駅に無事到着しました。
Estación AVE Cuenca Fernando Zobel
(AVE駅 クエンカ フェルナンド ゾベル)
- Estación=駅
平日のせいか、乗り降りする人は少なかったように思います。
スペインの高速鉄道駅は、何にもない場所にあります。
ですが、クエンカの駅舎はまるでモダンアートのようで、美術館にありそうな建築デザインだなぁと思いました。
さらに、駅構内もアートで清潔感があってとても綺麗でした。
しかし、人が少なすぎて広い空間がもったいないな・・・と感じてしまうのは、東京在住ゆえでしょうか。笑
さて、駅の外に出て、これからクエンカ旧市街行きのバスに乗ります。
モダンアートな駅舎と、奥一面に広がるスペインの大地が印象的で忘れられません。
この風景だけで、ここまできた甲斐がありました。
私たちはバスで移動しますが、タクシーもたくさん停まっていました。
スペインは料金をボラれない(ボラれたことがない)ので、移動も楽ですし、タクシー利用もアリかもしれませんね。
まとめ
出発編だけで随分長くなりましたが、いかがでしたでしょうか。
クエンカはスペイン国内でも有名な世界遺産のひとつであり、その美しい景観と印象的な建造物が、訪れる人々を魅了しています。
今回は、マドリードの中心にあるアトーチャ駅から高速鉄道AVEに乗り、クエンカに到着するまでを紹介しました。
AVEはスペイン国内の主要都市を結ぶ優れた交通手段であり、快適な旅を提供してくれます。
また、列車の中からは美しい風景が広がり、スペインの大自然を満喫することができます。
いよいよ、バスに乗ってこれから世界遺産の街へ向かいます。
クエンカ旅行記は、本記事含め3つあります。
クエンカ旅行記
- 出発編(本記事)
- 魔法にかけられた街編(旧市街)
- マヨール広場編(旧市街〜帰路)
次回からお待ちかねの旧市街散策編ですので、最後までお付き合いいただけると幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
¡Hasta luego! (またね)