Bonjour. Madoriです!
パリ滞在記の続きです。
前回の記事では、サン=シュルピス教会を紹介いたしました。
そのあと一旦ホテルに戻り少し休憩をとり、再びパリ散策に出かけました。
次は、パリで最も古い橋「Pont Neuf」を目指します。
本記事では、映画『ポンヌフの恋人』で有名な、パリで最も古い橋「Pont Neuf」をメインに、道中や橋からの風景をたっぷり紹介します。
ポンヌフにたどり着くまでの道中のパリの雰囲気も楽しんでいただけたらと思います。
本題の「ポンヌフ」にたどり着くまでの道中が長く、たくさん寄り道をしておりますので、「ポンヌフ」を早く見たいかたは、目次(Contents)の読みたい箇所もしくは下のボタンをクリックまたはタップしていただけたらと思います。
Rue Monsieur le Prince(ムシュー・ル・プランス通り)
Rue Monsieur le Prince
ムシュー・ル・プランス通り
ホテル近くのRue Monsieur le Princeという通りをまっすぐ歩いて目的地であるポンヌフへ向かいます。
SPA 28
お花が飾られた、パリらしいお洒落なお店を見つけました。
調べたところ、ここは「SPA 28」という名のお店で、スパでした。
公式Instagramを見つけたので載せておきます。
パリではキリがないですが、外観が素敵なお店に出会うとカメラを向けずにはいられません。
アパルトマンの中庭
お店から少し歩き・・・歴史が感じられるアパルトマンのアーチの奥に、中庭らしきものが見えました。
おそらく、一般の住宅ではないかと思われます。
重厚感のあるアパルトマン
さらにまっすぐ歩いていくと、目をひくアパルトマンが見えてきました。
1階部分は店舗になっていて、調べてみたところまつ毛エクステのお店のようです。
赤レンガと白い石で造られた建物が美しいです。
ドアも目を引きますね。
美しい窓枠とドア
前回記事ではパリのドアをいくつか紹介しましたが、今回も道中で出会った素敵なドアをお見せしましょう。
左の落書きがなければ最高なのですが、上の写真のドアと窓枠、とても素敵ではありませんか!
通りの雰囲気
ムシュー・ル・プランス通りの雰囲気は、このような感じです。
無彩色なアパルトマンに、差し色のような緑が洗練された雰囲気を醸し出しています。
小さな書店
Librairie de l’escalier
上の写真は、素敵な雰囲気の小さな本屋さんです。
パリでの評判も良いそうで、ディスプレイに店主のこだわりがみえますね。
今回の旅では、気になる小さなお店一軒一軒をめぐる時間的余裕はありませんでしたが、いつかパリでゆっくり本屋さん巡りをしてみたいものです。
Carrefour de l’Odéon(オデオン交差点)近くのカフェ
Carrefour de l’Odéon
オデオン交差点
写真を撮っておらず申し訳ありませんが、ホテルからまっすぐ歩いていくと、三角形の通りに出てきました。
パリの劇場「Théâtre de l’Odéon(オデオン座)」が近くにあるため、そこに因んで名付けられたとのことです。
この辺りには、カフェがたくさんありました。
ただし、この日は日曜日で、雨が降ったり止んだりというのもあり、テラス席は少し寂しい感じがしました。
ですが、この辺りの雰囲気はローカル感が漂い、フラフラしているだけで楽しかったです。
いつか、テラス席が賑わっているときの雰囲気を味わってみたいですね。
お店は、日本にも上陸しているBreizh Caféです。
パリには数多くのカフェがあります。
ガイドブックやブログで紹介されている有名カフェも魅力的ですが、その場のノリで気になるカフェにふらりと入ってみるのもいいですね。
大行列の日本食レストラン
カフェが連なる通りをさらにまっすぐ歩いていくと、これまた気になる光景に出くわしました。
また日本食レストラン!
こうしてみると、パリには見えないね。
ちなみにこのお店、GoogleMapで「こだわり まいど」とは出てきませんでした。
地図上では、このように表示されています。
Kodawari Ramen (Yokochō)
こだわり ラーメン横丁
そして、やはり長蛇の列ができていました。
日本食が食べられる場所の前で長蛇の列を発見したのは、これで2度目です。
「日本人街」があるオペラ界隈でもないのに、短い滞在で2回も見かけるとは想像もしていませんでした。
やはり、パリでは健康志向から日本食が注目されているようです。
マレ地区でも見かけました。
Passage Dauphine(パサージュ・ドフィーヌ)
Passage Dauphine
日本食レストランのすぐ近くにパサージュがありました。
Passageとは、フランス語で道と道を結ぶ「通り抜け」を意味し、「通過」や「小径」と訳されます。
それでは、さっそく中に入ってみましょう。
ガイドブックに載っているパリのパサージュは華やかなアーケード街が多く(右岸に多い)、観光名所にもなっておりますが、このパサージュは本当に小さな小径です。
人も少なく隠れ家的な場所です。
可愛らしいサロン・ド・テもあり、どうやらパリで人気とのこと。
通り行くパリジェンヌが絵になりますね。
通りに向かって右手には語学学校、突き当たりにはモデル事務所があります。
Rue Mazarine(マザリーヌ通り)
Rue Mazarine
マザリーヌ通り
パサージュを出ると、パリらしい素敵な路地に出会いました。
この路地の何が好きかって、ドーム型の建物が奥に見えるのと、通り沿いのアパルトマンの鎧戸がパタパタ並んでいて絵になるところです。
そして、手前にはカフェがあります。
ドーム型の建物は、学術の最高機関「l’Académie française(フランス学士院)」ですが、この滞在ですっかりお気に入りのひとつになってしまいました。
Pont des Arts(芸術橋)から真っ正面の姿を眺めることができますが、通りからひょっこり見える姿も可愛らしいですね。
お気に入りの写真で、Instagramでの反応も良かったです。
通りの手前には、庶民的なカフェがありました。
Bistrot Le Mazarin
詳細はわかりませんが、調べてみたところgoogleでの評価はそれなりに良かったです。
Instagramの写真を載せておきます。
美味しそうだし、お店の庶民的な雰囲気がいいなぁ。
フランス学士院めざしてこのまままっすぐ歩いていきたくなりましたが、右折して次の通りRue Guénégaudに出ました。
ここをまっすぐ進むと、セーヌ川周辺に出ます。
ブキニストの前を通過
Bouquinisteがみえてきました。
滞在初日から毎日みてきたブキニストですが、前日の滞在2日目にはお買い物も楽しみました。
何度みても飽きないパリらしい風景です。
あえて、Vélib’で通り過ぎるムッシュウをおさめてみたり。笑
どこを切り取っても絵になるブキニストをギャラリーのように写真を並べてみました。
※ 画像をクリックまたはタップで大きく表示できます
この日は日曜日でしたが、開いているお店が意外と多かったです。
ポンヌフ周辺の建物や路地
セーヌ川周辺のQuai de Conti(コンティ通り)を通り、いよいよポンヌフに到着です。
ポンヌフを紹介する前に、橋の周辺の様子も素敵なので少しだけご覧くださいませ。
高級アパルトマン
綺麗な色づかいの建物がみえてきました。
ポンヌフを渡る、左岸の入り口にある興味深い建物ですが、GoogleMap上では以下のとおり記されていました。
Immeuble Art Deco
アール・デコの建物
えっ、それだけ!?
少し調べてみたところ、20世紀前半を代表するフランスの建築家、Joseph Marrastの作品で、1932年に設立された高級アパルトマンとのこと。
このように、3つのアパルトマンの組み合わせになっているのが特徴です。
魅力的なのは、アパルトマンだけではありません。
Rue de Nevers(ヌヴェール通り)
Rue de Nevers
ヌヴェール通り
中央のアーチをくぐると、さらに素敵な路地に出会いました。
みてみて、かっこいい路地があるよ!
わぁ、ほんと。細くて風情があるね!
右にみえるのは、「The Highlander Scottish Pub Paris」というお店です。
その名の通り、スコットランドのパブのようです。
この路地もツボだったので何枚も写真を撮り、その中のお気に入りをこうしてブログに載せています。
この路地は、縦構図のほうが雰囲気が出ますね。
パリは路地巡りが本当に楽しく、小径を見つけると歩かずにはいられません。
絵心がなくても絵が描きたくなる路地にたくさん出会えるため、芸術家がパリを目指してやってくるのがよくわかりました。
ようやくポンヌフへ
路地で寄り道をしてしまいましたが、これからようやくポンヌフを渡ります。
ポンヌフも訪れることを夢みていた場所で、ワクワクが止まりません。
もう、目の前は橋の上です。
この辺りは交通量が多いので、さすがにちゃんと信号待ちをしていますね。
パリジャン、パリジェンヌではなく、観光客かもしれませんが。
パリで最も古い橋「Pont Neuf(ポンヌフ)」
Pont Neuf
新橋
ポンヌフは、フランスの首都パリのセーヌ川に架かる橋で、王政時代の建築を代表する有名な橋のひとつ。
ポンヌフは、フランス語で「新しい橋」を意味しますが、16世紀から17世紀にかけて建設された、パリで最も古い橋です。
アンリ3世統治下の1578年から建設が始まり、アンリ4世によって1606年に開通式が行われたとのこと。
アンリ4世といえば、ブルボン朝の創始者でもあるフランス国王で、「パリを世界で最も美しい都にしたい」と言った、あのお方です。
パリで最も美しい広場「ヴォージュ広場」の建設を命じた方でもあります。
これは少し贔屓も入りますが、間違いなくパリは「世界で最も美しい都」だと私は思っています。
アンリ4世様様です。
後で紹介しますが、シテ島に通じる橋の真ん中には、アンリ4世の騎馬像がそびえています。
ポンヌフに話を戻しますが、 カナ表記は「ポンヌフ」または「ポン・ヌフ」。
「Pont」に「橋」の意味があるため、よく目にする「ポンヌフ橋」という表記は二重表現になります。
それにしても、この眺め・・・ため息が出るほど美しかったのを今でも覚えています 。
こちらは、至近距離の橋です。
橋の途中に、ベンチを兼ねた突出した部分が設けてあり、人々の憩いの場にもなっています。
滞在初日にアレクサンドル3世橋を訪れ、その後リベンジしなかったのは、名所巡りより街歩きを優先したかったこともありますが、このポンヌフとの出会いも大きかったかもしれません。
華やかさはアレクサンドル3世橋のほうが勝りますが、実際に目の当たりにして、ポンヌフとその周辺の美しさにすっかり魅了されてしまいました。
私はやはり、「古いもの」が好きなのだと思いました。
- パリ最古の橋:ポンヌフ
- パリ最古の広場:ヴォージュ広場
- パリ最古の教会:サン・ジェルマン・デ・プレ教会
ルーヴル美術館も、ピラミッドより歴史が感じられる宮殿だった建物そのものに魅力を感じます。
ポンヌフからの眺め
これからいよいよポンヌフを渡ります。
アレクサンドル3世橋のアールヌーヴォーデザインの街灯ほどではありませんが、ポンヌフの街灯が連なる風景も美しいです。
ボーッとセーヌ川を眺めているときに幸せを感じます。
セーヌ川クルーズ、どんな感じなんだろう。
一度くらいバトビュスに乗ればよかったね。
シテ島にかかったところの、歴史を感じる建物に目がいきます。
建物の間の路地を進むと、Place Dauphine(ドフィーヌ広場)にたどり着くのですが、今回は立ち寄りませんでした。
寄らなかったことを帰国してから後悔しています。
ポンヌフからはサン・ミッシェル方面の風景もみえ、ズームすると、美しい街並みがはっきりと確認できます。
反対側に目をやると、素敵な船が何艘か停まっていました。
この船、なんと人が住んでいるのだとか。
お隣の橋、Pont des Artst(芸術橋)と、ルーヴル美術館がみえます。
まるでテーマパークのような雰囲気で楽しいね!
これぞ、非日常の世界だね!
Statue Equestre d’Henri IV(アンリ4世騎馬像)
Statue Equestre d’Henri IV
アンリ4世騎馬像
先ほども少し紹介した、アンリ4世の騎馬像前に到着しました。
なぜか撮ったのは後ろ姿なのですが、アンリ4世の目に映るパリの街をイメージしてみました。
正面からの写真は、下のInstagramでご覧いただければと思います。
Square du Vert-Galant(ヴェール・ギャラン公園)
Square du Vert-Galant
ヴェール・ギャラン広場(公園)
セーヌ川の中洲、シテ島の先端にある緑に囲まれた公園「Square du Vert-Galant(ヴェール・ギャラン公園)」が見えてきました。
この公園から見るセーヌ川やパリの街並みはとても美しく、パリのスピリットを感じながらロマンチックなひと時を過ごすのにふさわしい場所とのこと。
残念ながら、私たちは橋の上から眺めただけでした。
雨が本格的に降り、辺りが一気に暗くなってきたからです。
この公園もリベンジしなければ。
リベンジ箇所をまとめた記事を別途書いてみようかな。
映画『Les Amants du Pont-Neuf(ポンヌフの恋人)』
Les Amants du Pont-Neuf
ポンヌフの恋人
ポンヌフといえば、真っ先に思い浮かぶのがこの映画『ポンヌフの恋人』です。
何度観ても飽きない、好きなフランス映画のひとつ。
フランスが誇る、Leos Carax監督による1991年公開の映画です。
主演は、Denis Lavant、Juliette Binoche。
ポンヌフの恋人
ポンヌフ橋で繰り広げられるホームレスの青年と、失明の危機にかられた女画学生との純愛を描く。この映画の完成までに3年も費やし、カラックス自身の実生活の恋人でもあったビノシュとの破局や、膨大に膨れ上がる予算の問題もあったが、それでもなんとか完成にこぎ付けた。美しいポンヌフ橋で繰り広げられる花火のシーンや、地下鉄のポスターに火を放つ姿は圧巻。製作中に費用捻出の問題から何度も撮影中断に追い込まれ、撮影後もパリの街の巨大なセットを解体する費用が出せずそのままの形で残っている。
引用元:ポンヌフの恋人 – Wikipedia
今回の記事で、ポンヌフとその周辺の写真をたくさんUPしましたが、この映画の撮影は、実はパリではなく郊外の巨大セットで行われたのです。
計画当初は、パリで最も古く美しいと言われるポンヌフで撮影する予定でしたが、実際のポンヌフでの撮影許可がおりたのは18日間。
昼間のシーンを本物のパリのポンヌフで撮影し、夜のシーンを簡単に作ったセットで撮影されることになっていました。
しかし、主役の俳優がプライベートで怪我をしてしまい、撮影は中断・延期。本物のロケ地を使うことができなくなり、郊外の村に巨大な橋のセットを建設することになったそうです。
その間も数々の災難に見舞われながらも、フランス映画史上最大のセットを完成させ、映画は3年をかけてようやく完成しました。
3年・・・完璧主義者で気難しい監督として有名な、レオス・カラックスの強いこだわりと執念が感じられますね。
その3年間の苦労とこだわりが報われ、パリでは封切り2週間で14万人という驚異的な大ヒットとなり、日本では当時のミニシアター上映におけるロングラン記録を達成したそうです。
書いていたら、また『ポンヌフの恋人』が観たくなってきました。
まだダンナさんとは一度も一緒に観たことがないので、時間があるときにゆっくり二人で観てみたいものです。
歳を重ねても素敵な女優さんですが、若い頃のジュリエット・ビノシュがとても可愛い!
ポンヌフまでの散策ルート
ホテルからポンヌフに向かうまでの道中と、次の目的地までを表示させてみました。
- Hôtel Trianon Rive Gauche
ホテル トリアノン リヴ ゴーシュ - Rue Monsieur le Prince
ムシュー・ル・プランス通り - Carrefour de l’Odéon
カルフール・ド・ロデオン - Kodawari Ramen (Yokochō)
こだわり ラーメン横丁 - Passage Dauphine
パサージュ・ドフィーヌ - Rue Mazarine
マザリーヌ通り - Rue Guénégaud
ゲネゴー通り - Pont Neuf
ポンヌフ - Statue Equestre d’Henri IV
アンリ4世騎馬像 - Square du Vert-Galant
ヴェール・ギャラン広場(公園) - Monnaie de Paris
パリ造幣局博物館
ポンヌフ散策まとめ
今回は、フランス映画『ポンヌフの恋人』で知られるパリで最も古く美しい橋「ポンヌフ」とその周辺を紹介いたしました。
ポンヌフは、「パリを世界で最も美しい都にしたい」と言ったブルボン朝の創始者であるアンリ4世によって1606年に開通式が行われました。
また、ポンヌフ周辺は歴史ある建物や風情のあるパリらしい細い道がたくさんあり、歩いているだけでも楽しいエリアです。
古き良き時代のパリを感じられるため、ぜひ訪れていただきたいと思い、周辺の雰囲気も写真を多く使って紹介させていただきました。
雨が本格的に降ってきたためポンヌフにはあまり長くはいられませんでしたが、次に訪れたときは、美しいポンヌフとその周辺をもっとじっくり散策したいと思いました。
次は、雨宿りも兼ねていよいよモノクロのポートレートを撮りに行きます。
数あるブログの中から、当ブログを訪れていただきありがとうございます。
また、ブックマーク、メッセージも感謝しております。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
À bientôt ! (またね)